子どもを持ち、家庭に対する責任を負う求職中の人たちにとって非常に魅力的なのは、こうしたバランスが取りやすい仕事だ。柔軟な働き方を認める企業の求人情報を提供する米フレックスジョブズ・ドットコム(FlexJobs.com)は先ごろ、約1,200人の働く親たちを対象にした調査を実施。現在の仕事に就く際に最も重視した要素について尋ねた。
調査の結果、対象を働く親に限定しないその他の調査と同様、回答者の多くが重視した事柄には「給与」が挙げられた。ただ、こう答えた人の割合は75%で、ランキングでは3番目に多い回答にとどまった。
最も多くの人が転職する際に「最も重視」したのは、「働き方の柔軟性(フレキシビリティ)」(84%)で、次いで「ワークライフバランス」(80%)だった。この2つの要素は互いに強く結び付いており、子どもを持つ全ての働く人たちが、適切なワークライフバランスの実現を目標としている。より高い柔軟性を持った働き方(出勤時間の調整や、完全または一時的な在宅勤務)が認められることは、その目標の実現を大きく手助けすることになる。
また、回答者の93%は、柔軟な働き方ができるようになれば「子供が通う学校のためのボランティアの仕事や行事などに参加にする時間を増やせる」と答えた。さらに、87%は「ストレスが減るだろう」と考えている。
一方、キャリアと家庭を両立させるための調整に苦労している人たちにとって朗報といえる点も明らかになった。この苦労、「ジャグリング」が必ずしも、以前ほど大変なものではなくなっているということだ。雇用主たちは働く親たちのニーズにより敏感になっており、子を持つ労働者の側も、そうした企業の変化に気付き始めている。フレックスジョブズによれば、柔軟な働き方を求めることがキャリアにとって障害になるとの懸念を示した回答者は、わずか4%だった。
働く親たちが仕事を選ぶ際に最も重視する6つの要素は、以下のとおりだ。
1. 働き方の柔軟性
2. ワークライフバランス
3. 給与
4. 健康保険
5. 企業の評判
6. 企業年金制度と退職手当