「プラスチックごみをなくしたい」、固形化粧品を作った若き女性起業家

エシークのシャンプー (Photo by Jen Trieu)


多くのミレニアル世代の若者と同じように、ウエストも、高額な収入を得ることよりも自分の情熱を追求することの方にずっとやりがいを感じている。

「私は自分を取り巻く世界に影響を与えている。そして会社が成長すればするほど、その影響力は大きくなる」と彼女は言う。

人生の目標に沿った仕事ができているだけではなく、自分と同じ考えを持った人々に囲まれていると感じられることも幸せだと彼女は言う。従業員も顧客もパートナー企業も、世界を変えたいと考えている人々だ。顧客の中には、製品の包装をボランティアで手伝ってくれる人までいる。

ウエストは、環境を意識した小規模な企業を運営するのは難しいこともあると認める。たとえばボール紙の包装材は、プラスチックの10~15倍の値段だ。また消費者にとって、エシークの製品が理解しにくい場合もある。消費者は固形のバーというと石鹸と同じだと考える傾向があり、低価格を期待するのだ。

ウエストは、エシークのビューティーバーはボトル入りの製品の最大4倍長持ちするし、シャワーで使うのにとてもいいと説明しているが、固定観念を崩すのは難しいこともある。「本当に大変なこともある。自分のしていることを心から信じていなければ、やめていただろう」

人生の目標を見出せずに苛立っている人々に、ウエストはこうアドバイスする。「最初からそれを見つけようとするのは、多くの人にとって現実的な方法ではない。柔軟に新しいことを試してみて、失敗したらまた立ち上がればいい。できるだけ多くのことを試していけば、それがきっと自分を導いてくれる」

編集=森 美歩

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