21位 ジョン・エルカン/エクソール
出身:イタリア・トリノ、純資産:8億5,000万ドル、運用資産:141億ドル
投資会社エクソールのエルカン会長は、同社をバークシャー・ハサウェイ型の多角的な持株会社へ変えた。「長期的なビジネスを営む者として、世界レベルに成長しうるリーダーや企業に投資し、マネジメントのスキルを提供したい」と話す。
22位 メアリー・キャラハン・アードス/JPモルガン・アセット・マネジメント
出身:ニューヨーク、純資産:6,000万ドル、運用資産:1.7兆ドル
「いまは、1960〜70年代と同じような時期なのかもしれない。方向性が見えない低リターンが何年も続いているからだ。こまめな資産配分が重要になるが、単に幅広く投資してもダメ。投資する産業と地域を絞るべき」とアードスは提唱する。
23位 ヘンリー・クラビス/コールバーグ・クラビス・ロバーツ
出身:ニューヨーク、純資産:43億ドル、運用資産:1,200億ドル
「今までとは違って、消費者は“モノ”ではなく、“体験”を選んで出費している」と、クラビスは語る。だから、家族のニーズやインターネットに関連したサービス、ヘルスケアや美容をはじめとしたパーソナルケアの分野に投資している。
24位 アンドレア・ハルボーセン/バイキング・グローバル・インベスターズ
出身:コネチカット州、ダリアン、純資産:31億ドル、運用資産:330億ドル
タイガー・マネジメントの伝説的なヘッジファンド・マネジャーだったジュリアン・ロバートソン。彼が育てた“虎の子”の中で、最も成功しているのがハルボーセンだ。ブロードコムやアマゾンに投資したことで、大きな成功を収めている。
25位 ハワード・マークス/オークツリー・キャピタル
出身:ニューヨーク、純資産:19億ドル、運用資産:970億ドル
オークツリーのマークス共同会長は、同社の資産を1995年の50億ドルから1,000億ドル近くに育て上げた。顧客には、全米の年金基金の上位100社から74社が名を連ねている。「パートナーと顧客は、十分に注意して選ぶべき」と彼は言う。
26位 マーク・ウォルター/グッゲンハイム・パートナーズ
出身:シカゴ、純資産:23億ドル、運用資産:2,400億ドル
成長著しい資金運用会社の共同創業者であるウォルターは、多くの課題が待ち構えていることを覚悟しているが、「当然、投資機会も多い」と語る。「特に、高齢化社会の到来やインフラの再構築に伴ってテクノロジーが使われる分野にね」。
27位 姜 建清/中国工商銀行
出身:北京、純資産:100万ドル未満、運用資産:3.4兆ドル
世界最大級の中国工商銀行は、中国経済の成長が減速する中でも利益を上げ続けている。同社を率いる姜は今年の初め、「今までに発表された経済指標を見る限り、中国は依然として世界経済成長のエンジンにちがいない」と語っている