例えば私たちは生来、力強いリーダーを求めるものだ。だが、リーダーシップやイノベーションといったものについて、私たちのそうした「知覚」はどう影響しているだろうか。何か新しいものを生み出そうとする試みに、悪影響をもたらしてはいないだろうか。
私たちが持つ偏見は、特に女性に対して不利に働く傾向がある。だが、最近の調査結果によれば、それが有利に働く場合もあり得ることが確認された。
採用のチャンス
英ブリストル大学の研究者らは、求人に対する女性応募者の服装が、面接の合否にいかに影響するかに関する調査を行った。面接当日の服装ではなく、応募書類に添付された写真の服装について分析したものだ。特に、写真で胸の谷間が見えていることが結果にどう左右するかに着目した。結果は、それほど驚くようなものとは言えなかった。ただ、かなり嘆かわしいものだった。
女性の応募者が際どい、あるいは露出度の高い服を着た写真を送った場合、面接の機会が与えられる可能性はほとんど信じられないほどに大きく高まる。より保守的な服装の写真を送った候補者たちの19倍も、面接に進む可能性は高くなるのだ。
成功への足掛かり
パリで行われた調査の結果では、そうした服装が特に効果的なのは「営業」と「経理」に関わる仕事だということが示されている。顧客と接する機会があるか、内勤であるかに関わらず、応募者は襟ぐりの深い服を着ていた方が、良い結果を得られやすいということだ。