車を運転する2,705人を対象に実施した「運転中の攻撃的な行動」に関するインターネット調査の結果によると、回答者の3分の2が、攻撃的な運転は3年前より重大な問題になっていると答えた。また、80%はこうした傾向について、運転者の安全に対する深刻な脅威だと考えている。
全米自動車協会(AAA)の調査機関、非営利組織のAAA FTSは先ごろ、2014年から実施した調査結果をまとめた報告書を公表した。その報告書の中でAAA FTSは、運転に関する「最も憂慮すべき事柄」として、「ロードレイジの中でも特に過激といえる行動を取った経験がある人が、推定800万人に上ったこと」を挙げた。
「別の車に故意に追突する」「車から降りて別のドライバーに詰め寄る」などが、そうした行動だ。調査担当者は声明で、「向こう見ずな運転、交通渋滞、日常のストレスなどがいら立ちにつながり、危険なロードレイジの原因となる」と指摘。「ついカッとなって自制心を失い、死者を出しかねない暴力的な行動に出るドライバーがあまりにも多い」と警告している。
AAA FTSが過去に実施した同様の調査によれば、死亡事故の半数以上は、少なくとも一方のドライバーによる攻撃的な行動(運転)が原因だったとみられている。
多くは「自分の危険性」を自覚
調査では次のような行動が、運転中の危険な行為として挙げられた。それぞれの数字は、回答者のうちその行動を取ったことがあると自己申告した人の割合。また、かっこ内に示したのは、米国全体でみた場合に、その行動を取ったことがあると推計される人の数だ。
・別の車の後ろに故意にぴったりと付いて走る:51%(1億400万人)