同社は7月末から、テレマティクス(次世代情報提供サービス)の「UVO」を搭載した近年の一部モデルを対象に、ソフトウェアのアップデートを通してアップル・カープレイ(Apple CarPlay)およびアンドロイド・オート(Android Auto)を追加できるようにした。
アップル・カープレイとアンドロイド・オートは、同社のUVOシステムで最近になってサポートされるようになった機能で、5月に発売された2017年型スポーテージと2016年型オプティマ以降、現在市場に出ている大部分の新型モデルが対応している。車載プラットフォームではなく、スマートフォンに搭載されているアプリでエンターテイメントやナビゲーションを利用できるようにするものだ。
5月以前にこれらのモデルを購入したオーナーは、ソフトウェアのアップデートという形でこれらの統合アプリを使用できるようになる。これに加え同社は、互換性のあるUVOシステムを搭載している全モデルでの対応を開始。今年または昨年の未対応モデルや、2014年のモデルでも少なくともキア・ソウルは対象となる。
UVOソフトのアップデートは無料で、互換性のあるシステムが搭載されていれば、どのモデルでもアップデートが可能だ。唯一の問題点があるとすれば、アップデートをダウンロードするためにはUVOのウェブサイトに登録をしなければならないこと。だがそれによって、911(緊急通報)アシストや車両状態リポート、ジオフェンス機能などUVOのそのほかの機能も利用することができるようになる。
この無料アップデートにはマーケティングとしての価値もあるが、一番の動機は顧客のために優れた経験をつくりだすことだと、起亜自動車の接続・モビリティサービス部門の責任者ヘンリー・ブゼイは言う。
「顧客に良い印象や驚き、喜びを提供して、我が社に愛着を持ってもらいたい」
またアップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応する二次的利益として、スマートフォンに気を取られるドライバーの注意散漫を減らせる可能性もある。
アップデートを通じてUVOシステムにそのほかの新機能を追加したり、システムを拡張したりすることについては、技術的には可能であるものの、その計画はないとブゼイは言う。しかし今回の措置で、購入者の後悔の念を軽減することができるかもしれない。
ソフトウェア・アップデートが可能なモデルは以下のとおり。
フォルテ(2017年モデル)
オプティマ(2015-16年モデル)
オプティマ・ハイブリッド(2015-16年モデル)
セドナ(2015-16年モデル)
ソウル(2014-16年モデル)
ソウルEV(2015-16年モデル)
ソレント(2016年モデル)
スポーテージ(2017年モデル)