OPPOの中国市場でのシェアは22.9%に達し、競合のファーウェイやアップル、シャオミらを圧倒した。OPPOの売上は6月に前年度比16.8%の上昇となった。一方、これまで首位だったファーウェイはそのシェアを前年度比で3.4%減少させた。
OPPOの躍進の理由はリアル店舗での売上の急増にあり、店舗売上は全体の70%を占めている。特に中国の2級都市や3級都市と呼ばれる地方圏での勢いを増しており、店舗でその斬新なデザインに触れたユーザーを魅了。過去18ヶ月間で売上を急増させた。
市場の8割を中国製スマホが支配
「OPPOは25歳以下の若い世代に好評です。デザインだけでなく、カメラやバッテリー等の性能も評価され、並み居るライバルを蹴落としています」とCounterpoint社の担当者は述べた。6月の売上首位に立ったのはOPPOのR9と呼ばれる端末だ。
OPPOはBBKエレクトロニクス傘下の企業で、BBK社は現在売上3位のスマホメーカーVivoも配下に置いている。Vivoのシェアは現在12%で、前年度比で4.7%の上昇となった。
対照的に既存の大手メーカーはいずれもシェアを落としている。前年度との比較では、アップルが4.2%減、シャオミが8.3%減、サムスンが2.7%減となった。中国ではBBK社傘下のOPPOとVivoの2社のみが、今年に入って売上を伸ばした大手スマホメーカーと言える。
「OPPOとVivoの躍進ぶりは顕著です。また、重要なのは中国では売上の3位以内に入ったメーカーは、しばらくの期間はそのポジションに居続ける傾向があることです」とリサーチ会社の社員、ピーター・リチャードソンは述べた。
中国ではファーウェイが端末の先進性をアピールし、アップルがそのブランド力を強みとしているが、OPPOとVivoの強みは強固な販売チャネルだ。また、オンライン販売を強みとするシャオミとは真逆の戦略とも言える。
OPPOとVivoの6月の売上の伸び率の合計は前年度比で21.5%。対するアップルとサムスンは合計で6.9%の減少となった。中国のスマホ市場では全体の84%を中国製スマホが占めていることが、今回のCounterpointのデータで明らかになった。