市場調査会社IHSによれば、米国の「バーチャル診療」市場は、プライマリーケア(一次医療)の分野だけでも今後5年間、1年当たり23%超の成長を遂げると予想されている。プライマリーケアのバーチャル診療の件数は、2016年の270万件から2020年には540万件に達する見通しだ。
この市場に進出している企業には、テラドック、アメリカン・ウェルのほか、ドクター・オンデマンド(Doctor On Demand)、ヘルスタップ(HealthTap)、MDライブ(MDLive)などがある。
上記の予想を割り出すにあたりIHSは、電話による診療については“特定の個人向けのサービス”という要素が薄まるとして除外した。同社デジタルヘルス部門のルイーン・ローシャンは、「直接顔を合わせて会話をする要素が、バーチャル診療に人間味を加える。消費者はそこを高く評価するのだ」と指摘している。