マーケット調査企業、Sensor Towerから筆者が得た情報によると、7月7日の公開以降、ポケモンGOは米国のみで少なくとも750万ダウンロード(iOSとGoogle Playの値)を達成。一日あたりの売上はiOSだけで160万ドル(約1億6,000万円)に達しているという。しかも、この数値は日を追うごとに上昇中だ。
米国で750万ダウンロード突破
ポケモンGOは無料で遊べるゲームだが、課金要素も盛り込まれている。どう遊ぶかはユーザーの自由だが、まずは周囲を歩き回ることからスタートする。ゲームを有利に進めるアイテムとして卵の「ふかそうち」や「ルアーアイテム」、経験値を2倍に上げるアイテム等が用意されており、それらを購入するためのコインを課金して入手できる。
冒頭に挙げた数値は米国内のみのものであり、しかもiOSストアのみの数値だ。グローバル配信が開始されれば、ポケモンGOの売上がどの程度に達するのかは想像もつかない。任天堂やNiantic社には途方も無い利益をもたらし、それは任天堂のコアビジネスにも変化をもたらすのかもしれない。
任天堂はこれまでハンドヘルド・ハードウェアの領域で独自のポジションを築き、モバイル領域への進出に極めて慎重なスタンスをとっていた。今年3月に初のモバイルアプリ「Miitomo」をリリースしたが、大成功とは言えなかった。今回のポケモンGOでようやく、現実世界とバーチャル世界の融合というテーマに切込み、世界的ムーブメントを呼び起こそうとしている。
ポケモンGOの成功は任天堂がかつてWiiを世に送り出し、それに続いてソニーがPlayStation Moveを、さらにマイクロソフトがKinectを発表したように、様々なフォロワーを生むかもしれない。