Out of Xは欧米の新進デザイナーに、中国マーケットへのチャンネルを提供する。彼らは1億8,000万人の20代を擁する市場に挑戦できるのだ。Out of Xはニューヨークとロンドンに専門スタッフを置き、様々なルートでデザイナーをリクルートしている。ラズニクは自社のビジネスモデルを「誰にとっても得がある」と強調した。
ファッション版「エアビーアンドビー」も
中国のファッション分野で新たな手法を試みているのは、Out of Xだけではない。2008年に中国進出したロサンゼルスのオンライン独立系マルチブランドストアRevolveは、アリババの決済サービス、アリペイに対応したモバイル向け中国語サイトを開設した。
また、中国加速が生んだ別のスタートアップOne More Closetは、オーダードレスをレンタルするファッションシェアサイトを手掛け、「エアビーアンドビーのファッション版」を目指している。
多様性を求める中国の若者向けに、新たな取り組みが多くの人は今もありふれたアイテムを選ぶかも知れないが、ファッション通の中国の若者の間では、多様化、シェア、そしてユビキタスが新たな行動基準になりつつある。