大人には理解できない画像アプリの黒船「ピクスアート」、日本展開加速

ウィルソン・クリーゲル(左)、ホバナス・アボヤン(右)/ photographs by Ramin Rahimian


「ローカライズは非常に重要です。日本のユーザーは『LINEカメラ』や『ミックスチャンネル』などのアプリを愛用していますが、それと協調しつつ発展させていきます。IPコンテンツの販売も始めます」
 
今年3月には幕張メッセで開催された、10代をターゲットにした大型フェス「超十代」にブースを出展。フォロワー数10万人規模の雑誌モデルらがピクスアートの魅力を発信した。

「日本の10代はインスタグラムのフィルターだけでは満足せず、もっと自由に加工できるアプリを求めています。インタビューで話を聞いた女子高生たちは、学校の監視から逃れるため、鍵付きのツイッターアカウントを何個も作り、仲間だけで画像をシェアしていました。ピクスアートで加工した画像をつなぎあわせて動画をつくり『ミックスチャンネル』に投稿するのも流行っています。同席した40代の日本人ジャーナリストは、自分には理解不能な世界だと言っていましたが(笑)」
 
大人たちの理解を超えた領域で、今新たなイノベーションが加速している。

文=上田裕資

この記事は 「Forbes JAPAN No.23 2016年6月号(2016/04/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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