上海には来月中旬、55億ドル(約6,000億円)を投じた上海ディズニーランドがオープンする。現地ではこの数週間、ディズニーの話題一色で、中国最初のディズニーランドを外から見るだけのために、100万人近くの人が各地から押し寄せている。
ディズニーが世界6か所にディズニーランドを建設するのに数十年を要したのに対し、ワンダの建設ペースは拙速とも言える勢いだ。中国一の富豪で同グループ会長のワン・ジエンリン(王健林)が建設した大型テーマパークは、経済が発展しているとは言えない江西省の施設も含め、すでに6か所になる。
ワンダは各地に数十億ドルを注ぎ娯楽施設を建設
ワンダは先週、水墨画のような山と川の風景で世界的に有名な桂林で、複合リゾート施設の建設に着工したと発表した。ワンは26億ドル(約2,800億円)を投じ、五つ星と六つ星のホテルや海浜公園、テーマパークを建設する構想を描いている。リゾートは2020年の開業を予定しており、2,000万人という初年度来場者数目標をぶちあげた。
ワンダは2月には、仏小売り大手オーシャングループのイモシャンと共同で、30億ユーロ(約3,700億円)を投じて、パリの北東10キロ先に海外初となるテーマパークを建設すると発表した。ワンは狂気じみた勢いで、未知の場所に向かっている。
ワンダの公式サイトによると、同社は中国で11のテーマパークを運営しており、累計投資額は150億ドル(約1兆6,000億円)以上と推定できる。ほとんどのテーマパークは風光明媚な小さな都市にある。