世界の「ビリオネア」たちに寄り添う、超一流のパートナーとは?
スイスの名門プライベートバンク、UBSを副編集長・谷本有香が取材。6月28日には、ここで紹介しきれない実情やサービスに迫る「Forbes JAPAN×UBS」プライベートバンクセミナーを開催! 当日はディナーもお楽しみいただけます。文末のフォームより、ご応募ください。
約594兆円。2014年、世界主要市場におけるビリオネアの資産の推計です。19年前に比べて、771%の増加。うち、66%がセルフメイド、つまり創業ビジネスによるものだといいます。そういった世界の富裕層のデータをあらゆる角度から分析し、その要望を熟知し、陰ながら支えているのが、「プライベートバンカー」です。日本にはまだ馴染みの薄い彼らのことを知るために、今回、スイスの名門プライベートバンク、UBSを訪ねました。
「フェイスブックのマーク・ザッカーバーグしかり、若くして莫大な財産を築いた起業家は、以前に比べて、より早い年齢でフィランソロピーやソーシャル・インパクト投資に興味があり、実際に行動しています」(超富裕層部門グローバルヘッド)
実際に、欧米では環境問題や社会問題の解決を目的とするソーシャル・インパクト投資への関心が急速に高まり、プライベートバンクのウェルス・マネジャーに助言を求めるケースが多くなっています。UBSでは、がん治療の新薬研究開発のためのファンドを自ら組成し、グローバルの顧客から投資を募っているといいます。
一方、日本国内に目を向けてみると、金融資産を100万ドル(約1.1億円)以上保有する人口のランキングでは、日本はアメリカに次いで世界2位。15年のワールド・ウルトラ・ウェルス・レポートによると、14年時点で、日本人は約245 万人にのぼり、1年で12.5万人の富裕層が新たに誕生したことになります。
上位4カ国(アメリカ、日本、ドイツ、中国)で世界の富裕層の人口の60.3%を占めているというのですから、驚きです。日本のお金持ちも、自らの資産に社会的責任を持つべき時代が来ているのかもしれません。
日本の「セルフメイド」の欲求
改めて、私の周囲の40~50代前半の若くして資産を手に入れた日本人の創業者たちの志向を見ていると、まず、第一に事業拡大、プライベートでは趣味に没頭し、お金をつぎ込んでいるように思われます。ドメスティック(国内)志向の方が多く、車や不動産に興味がある方が多いのが目を引きます。また、金融投資よりは、ビジネスの拡大、ベンチャー投資に関心が向いているようです。そういった方々が満足するサービスはあるのでしょうか?
「特に経営者のお客様には、資産運用のアドバイスのほかに、事業承継やビジネス上の課題への提案もしています。例えば、新規上場企業に対しては、グループの投資銀行部門を通じて引き受け業務やリスク管理を行ったりする場合もあります」(クライアント・アドバイザー)
さらに、顧客から要望があった場合、グループのネットワークを生かした、海外機関投資家などへのアプローチ、さらに有望事業の海外進出やマーケティングのサポート、M&Aのアドバイスも行うそう。
確かに日本で成功した企業経営者は、海外進出に興味があっても、知見がなく二の足を踏み、また信頼できる通訳も見つからず、現地のパートナー探しにも苦労して失敗するケースも多く見てきました。海外の企業経営者や富裕層に広くネットワークを持つプライベートバンクは、日本の新しい世代の企業経営者にとって、心強い味方になるかもしれません。
まだまだここではご紹介しきれないプライベートバンクのサービス。6月にはイベントを開催し、その実情に迫りたいと思います。
【Forbes JAPAN × UBS】谷本有香が迫る! プライベートバンクの謎
・日時:2016年6月28日(火)17:00〜
・場所:都内レストラン
・プロフィール:谷本有香
フォーブス ジャパン副編集長兼WEB編集長。証券会社、Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、米国でMBAを取得。16年より現職。
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