イーロン・マスクのいとこにあたるリンドン・ライブCEOが2006年に創業したソーラーシティーは同期、売上高が前年比82%増の1億2,258万ドル(約133億2,830万円)を記録。アナリスト予想の1億844万ドルを上回った。
しかし、コストの上昇が売上高の増加分を相殺したほか、営業費用が同54%の2億2,692万ドルに膨らみ、利益を圧迫した。また、同期の1株損失は2.56ドルで、同2.31ドルとされていたアナリスト予想を上回った。
太陽光パネルの設置事業が軟調なことから、同社は今後についても楽観視はしていないもよう。現時点では短期間のうちに業績が改善する見通しは示しておらず、今年第2四半期の1株損失は2.70~2.80ドルと見込んでいる。
第1四半期の業績についてライブCEOは、規制環境の厳しさが事業推進の妨げになったと指摘。株主らに宛てた書簡で、太陽光発電業界にとってはここ数か月、“苦難の道”が続いていたと説明した。
ただし、カリフォルニア、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、ニューヨークの各州は先ごろ、パネルの設置に関する基準を明確にしており、同社はこれが追い風になると期待を寄せている。また、連邦政府が太陽光パネルの設置費用に適用している投資税額控除制度も延長が決定しており、これも同社にとっては好材料の一つといえる。
決算発表を受け、ソーラーシティーの株価は同日、時間外取引で約14%下げ、19.24 ドル(約2,090円)をつけた。同社の株価はここ12か月で65%下落している。