アリババ
ITGのテクノロジー株アナリストは、アリババはインターネット小売業の成長に伴い、小売業銘柄の平均をしのぐ20%以上の成長を続けるものと見込んでいる。
ITGの推計によると、アリババの2015年第3四半期の流通総額は11億元(約196億円)で、前年同期比29.5%増、前期比42.9%増となった。Tmall(天猫)のアパレル商品販売の好調を受けて、当初予測の10億元から上方修正された格好だ。
総売上高は331億元、中国国内での売上高は前年比28.1%増の283億元に達したとみられる。
ネットイーズ
好調なモバイル・ゲーム事業と電子商取引への参入により、ネットイーズの売上成長率は中国のインターネット企業の中でも最高水準に達した可能性がある。両事業とも加速度的に売り上げを伸ばしており、今後の顧客層拡大への寄与に期待がかかる。
2015年第4四半期の売上高予想は、当初の73億元(1,301億円)から73億9,000万元に引き上げられた。売上高成長率は、前年同期比113.6%増、前期比10.9%増に達したとみられている。第3四半期は前年同期比114.1%の伸びを記録していた。
テンセント・ホールディングス
テンセントは中国株の中でも値がさ銘柄のひとつだ。短期の見通しは好調で、モバイルゲームと広告売上が第4四半期の成長を後押しした。ITGのアナリストによれば、同社版WhatsAppともいえる「WeChat」の人気のおかげで、モバイルデバイスにおいて同社が持つ強みは「他の追随を許していない」という。
第4四半期の売上高は281億7,000万元(約5,199億円)で、当初予測の277億4,000万元を上回ったとみられる。また、成長率は前期比で6%、前年同期比で34.3%に達したと見込まれる。
同社はアリババのようにオンラインの動画ストリーミングや金融サービスは提供していない。だが、最近になってこの2分野への集中的な投資を始めている。事業コストの増加は避けられず、利ざやの拡大ペースは鈍くなるだろう。しかし、投資家の間での人気が衰えることはなさそうだ。