ビジネス

2016.01.09 08:00

ボルボ買収の中国車メーカー「吉利汽車」 出荷台数22%増

DDCoral / shutterstock

中国でIT企業を経営する富豪賈躍亭(ジア・ユエティン)氏がバックにいる電気自動車のスタートアップFaraday Futureは今週、コンセプトカーを披露して米国で大きな注目を浴びた。一方中国では、別の民営自動車メーカーの企業家が、自社の販売台数を2ケタ増やす野心的な目標を掲げた。

中国最大の民営自動車メーカーの一つである吉利汽車(Geely Automobile)は今週、同社の2015年の自動車出荷台数が前年比22%増の50万9863台だったと明らかにした。セダン車Visionの好調が同社の成長の牽引力となった。吉利汽車の自動車の出荷台数増加率は中国の自動車市場の成長率を大きく上回っており、同社の香港市場での株価は1年間で40%以上も上昇した。そして吉利汽車は1月5日、2016年の出荷目標を前年比18%増の60万台に設定すると表明した。

吉利汽車の創業者の李書福(リー・シューフー)は2010年に18億ドル(約2132億円)でフォードからボルボを買収し、2014年にはフォーブスアジアの表紙を飾った。2015年のフォーブス中国人富豪番付では、推定資産36億ドル(約4265億円)で38位にランクインしている。

編集=上田裕資

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