北米

2026.11.05 09:30

「宇宙レーザー不発」と730億円投じたマスク、民主党圧勝にビリオネアら反応 AI・テック投資家は将来悲観

イーロン・マスク。米首都ワシントンのホワイトハウスで(Finn Gomez/Getty Images)

イーロン・マスク。米首都ワシントンのホワイトハウスで(Finn Gomez/Getty Images)

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米中間選挙での民主党の圧勝を受けて、米国の超富裕層や著名なテック投資家の間では反応が分かれた。共和党の支援に巨費を投じてきたイーロン・マスクは「選挙干渉用の宇宙レーザーが不発だった」と冗談を飛ばしたが、LinkedIn(リンクトイン)共同創業者で民主党の大口献金者でもあるリード・ホフマンは、「世界一の富豪」がテキサス州の共和党候補者に巨額の献金を行ったことを批判した。

マスクは4日早朝、X(旧ツイッター)に「どうやら私の選挙干渉用の宇宙レーザーは今回、不発だったようだ」と投稿した。今選挙戦で最大の個人献金者となったマスクだが、自宅と経営する各企業の本拠地があるテキサス州では、上院選と知事選の両方を民主党が制した。

この直前には「現時点では、宇宙のデータセンターがかなり魅力的に思える」とも投稿している。これは、半導体・AI(人工知能)分野の専門家ディラン・パテルが3日夜、テキサス州知事選での民主党候補のリードを伝える速報を引用して述べたコメントに同調するものだ。

テキサス州での民主党の歴史的な勝利を受けて、AIデータセンターに対する規制が強化されることを懸念したものとみられる。州知事選で共和党の現職を破った民主党のジーナ・イノホサ州下院議員は、データセンターの新規建設にモラトリアム(一時凍結)を課すことを提案している。

連邦選挙委員会(FEC)への提出書類や報道に基づくフォーブスの分析によると、マスクが2026年の中間選挙で共和党の候補者や政治団体の支援に投じた資金は4億5800万ドル(約730億円)に上り、個人としては今選挙戦で群を抜いて最大の献金者となっている。

一方、マスクらと同じく富豪のホフマンは、長文のXスレッドで選挙結果を称賛し、「トランプとその取り巻きに逆らう圧倒的な大波」と表現。「権威主義的な道化師たちを権力の座に留めるために法外な資金を費やした」とマスクを非難した。

ホフマンは自身も中間選挙期間中に献金を行ったことを認めつつ、「政治からカネを排除すべきだ」と主張。その上で「法の支配を信じ、米国経済にはすべての米国人に繁栄をもたらす責任があると考える候補者すべて」を「誇りを持って支持している」と述べた。

億万長者の元ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグは、直近2カ月間で1億1500万ドル以上を献金した民主党が下院で過半数を奪還したことを喜ばしく思うと米紙ニューヨーク・タイムズにコメント。「次期下院議長として歴史に名を残すことになる」と民主党のハキーム・ジェフリーズ下院院内総務を祝福した。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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