リーダーシップ

2026.11.04 08:56

インクルージョンの先にあるリーダーシップとは

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「参加している」ことと「声が届いている」ことは違う

何年も前、病床の傍らで、私はあることを学んだ。患者は自分自身のケアについて話し合う人々に囲まれていながら、強い孤独を感じている場合があるということだ。部屋には医師、看護師、専門家、そして家族がそろっているかもしれない。誰もがその患者について話しているかもしれない。

それにもかかわらず、時に誰一人として、その患者「本人」に真に語りかけてはいないのだ。

診断を説明し、治療計画を確認し、重要だと思われる質問に答え、患者が会話に含まれていたと記録することはできた。

しかし、「参加していること」と「声が届いていること」は同じではない。

当時の私は、まったく別の部屋、すなわち役員会議室で、何年も経ってから同じ教訓に何度も出会うことになるとは、十分には理解していなかった。

席を与えることは、始まりにすぎない

リーダーシップの現場は、インクルージョン(包摂)について語ることにずいぶん長けてきた。従業員を会議に招き、顧客アンケートを送り、諮問委員会を設け、タウンホールミーティングを開く。医療においては、患者中心のケアや意思決定の共有を重視する。

これらいずれも重要だ。しかし、リーダーが問うべきもっと難しい問いがある。「その人が発言したことによって、何かが変わっただろうか?」という問いだ。

話を聞くということは、人々に話す機会をどれだけ与えたかでは測れない。それは、相手が語った内容に対して私たちが何をするかによって明らかになる。患者は希望を尋ねられてもなお、無力感を覚えることがある。従業員は経営陣の席に着いたものの、どの意見が歓迎されるかをすぐに察することがある。顧客は送られてくるすべてのアンケートに答えても、相変わらず同じ不満を感じ続けることがある。

形式的には、彼らを「含めた」。だが、本当に「聞いた」のだろうか?

病床の傍らで学んだ「聞き方」の変革

看護師として、私は極めて重要な情報のいくつかが完全な言葉として表現されることはめったにないことを学んだ。それは時にためらいであり、時に「大丈夫です」という言葉の裏に隠された恐れであった。あるいは、回答が自分たちの恐れていることに実際には答えていないために、何度も同じ質問を繰り返す家族の姿であったりもした。

そして時に、私にできる最も重要なことは、説明をやめて耳を傾けることだった。その教訓は、リーダーシップを執る立場になっても私について回った。

従業員もまた、リーダーに対して直接言葉にすることなく思いを伝えていることに私は気づいた。アイデアを提案するのをやめたり、妙に従順になったりし、かつて意思決定に疑問を呈していた人物が口を閉ざすようになるかもしれない。

顧客も同じだ。苦情を言わなくなる──それは問題が消えたからではなく、伝えても変わらないと信じられなくなったからだ。

リーダーが注意を払っていなければ、沈黙は満足しているように驚くほど見えてしまうことがある。

「聞く」ことには共感以上のものが求められる

私たちはよく話を聞くことをソフトスキルと表現する。だが、私はそれには同意しない。

真に聞くことには勇気が必要だ。なぜなら、時に不都合な事実を耳にすることになるからだ。自分たちが構築したプロセスが機能していないこと、誇りに思っていたカルチャーが内部からは違って見えていること、自分の意図と相手の体験が一致していないこと、あるいは正しいと信じていた決断が見落としていた結果をもたらしていることに気づかされるかもしれない。

最も容易な「傾聴」とは、自分がすでに信じていることを裏付けるフィードバックを聞くことだ。リーダーシップは、そうではないフィードバックに対して好奇心を持ち続けられるときに始まる。

人々は発言した「その後」を見ている

あらゆる組織は、正直に話すことにリスクを冒す価値があるかどうかを構成員に示している。それはミッションステートメントによってではなく、発言の「その後」に何が起こるかによって伝わる。誰かが懸念を表明しても何も変わらなければ、それは記憶に残る。従業員が敬意を持って反対意見を述べた後に待遇が変われば、気づく。顧客が繰り返し同じ問題を指摘しているのに、解決策ではなく別のアンケートが届くだけなら、最終的に回答をやめてしまう。

そして人々が話すのをやめるとき、リーダーはエンゲージメントよりもはるかに貴重なものを失う。情報そのものを失うのだ。

現場に最も近い人々が、最初に問題に気づくことが多い。患者はケアのギャップを体験し、従業員はカルチャーのギャップを体験し、顧客は企業が約束することと実際に提供することのギャップを体験する。

彼らの声は、リーダーシップの妨げではない。リーダーシップが決して失うわけにはいかないインテリジェンス(重要な情報)なのだ。

病床から役員会まで共通する教訓

私のキャリアを通じて身を置く部屋は変わってきたが、教訓は変わらない。病床に横たわっている人であれ、会議用テーブルの向かいに座っている人であれ、自らのビジネスを企業に委ねている人であれ、人々は自分の声には価値があると知りたがっている。それは、発言中に誰かが頷いてくれたからとか、出席者リストに名前が載ったからとか、事後にアンケートが送られてきたからという理由だけではない。

自分の声を聞いてもらったことで、私たちの理解や認識に何らかの変化が生じたからこそ、「自分の声に価値があった」と実感したいのだ。

それこそが、「参加」と「影響力」、「インクルージョン」と「ビロンギング(帰属意識)」、そして「言葉を聞くこと」と「真に耳を傾けること」の違いである。

私は最初にこれを病床の傍らで学んだが、CEOとなった今日もまったく同じように強く信じている。誰かにテーブルの席を与えることはインクルージョンである。その席での発言が、テーブルで起こる出来事を変えられるようにすることこそが、リーダーシップなのだ。

(forbes.com 原文)

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