米半導体大手インテルの株価は、米国時間2026年10月30日の取引で28.6%急落した。同じ日、米国の主要企業500社で構成する株価指数S&P500は1.8%の下落だった。売りのきっかけは、インテルが米国時間10月29日の取引終了後に発表した第3四半期(7〜9月期)決算だ。決算と同時に示された第4四半期(10〜12月期)の見通しについて、報道はアナリストの予想を大きく下回ると伝えた。市場が失望売りに傾いた背景には、どのような業績結果と先行き見通しがあったのだろうか。
第3四半期決算の実績と次期見通し
インテルの第3四半期の業績は、売上高がほぼアナリストの予想どおりで利益は予想を上回った。2026年7〜9月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比20.9%増の165億ドル(約2兆6070億円)だった。アナリストが予想していた165億6000万ドル(約2兆6160億円)にはわずかに届かなかったものの、ほぼ予想どおりの水準である。報道が伝えた1株当たり利益(EPS)は0.52ドルで、予想の0.39ドルを上回った。この0.52ドルは、一時的な損益などを除いた調整後の数字だ。一方、インテルが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類にある純利益をもとに計算すると、1株当たり利益は約0.63ドルになる。
ところが見通しは、業績とは反対に、予想を下回った。インテルは第4四半期の売上高を150億〜160億ドル(約2兆3700億〜2兆5280億円)と見込んでおり、第3四半期の売上高を下回る水準だ。報道は株価の急落をこの見通しと結びつけ、インテルの経営の立て直しに疑問の声が強まっていることも理由に挙げた。報道はまた、AIサーバー向け半導体の需要に生産が追いついていないことや、パソコン向け事業の伸び悩みが続いていることを挙げ、インテル側がメモリー価格高騰によるコスト増を指摘した点も報じられている。



