ビットコイン価格は、先週発生した大手暗号資産取引所バイナンスへの大規模ハッキングに伴う急落を経て落ち着きを取り戻しつつあるものの、実業家のイーロン・マスクが同社の経営破綻リスクに対する懸念を煽ったことが相場の重しとなっている。
ビットコインの価格はこの1カ月間で約10%下落し、トレーダーが2兆4000億ドル(約379兆円)規模の中国市場に起因するショックに備えるなか、夏の間に積み上げた上昇分の多くを失った。
そうしたなか、JPモルガンのアナリストが驚きの価格予想を発表する一方で、バイナンス創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)は人々に「十分に注意するように」と警告を発した。
「詐欺師たちが現在、活発に動いている。警戒してほしい」とCZはXに投稿し、被害を受けたユーザーへの補償を謳う偽投稿のスクリーンショットを添えた。
Scammers on over drive now. Be careful. https://t.co/XcwBkRYz6v
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) November 1, 2026
「最近、いくつかの投稿やスクリーンショットが出回っているのを目にした方もいるかもしれません」とバイナンス関連のXアカウントは投稿した。「これらのスクリーンショットは偽物であり、含まれる情報は虚偽であることをご承知おきください。正確かつ最新の情報については、常に当社の公式チャンネルおよび発表をご確認ください」
暗号資産取引所のバイナンスが、ハッキング被害を受けて週末に出金を再開して以来、ユーザーは同プラットフォーム全体の預託資産のうち約2.1%(36億ドル=約5680億円強)を引き出した。
「当初の急増の後、出金量は減少して想定通り安定しつつあり、一方で入金量は依然として堅調に推移している」と同社の広報担当者はXに投稿した。
これに先立ち、米国のビットコイン現物上場投資信託(ETF)は現地時間10月30日に4カ月ぶりの規模となる1日当たりの純流出を記録した。米中間選挙の結果が暗号資産にとって逆風になるとの見方から、トレーダーらは今週さらなる資金流出に身構えている。



