リーダーシップ

2026.11.03 08:13

聴衆の心をつかむ:優れたリーダーに必要な5つのプレゼンスキル

Adobe Stock

Adobe Stock

BRANDVOICE | Paid Program

もっと見る>

すべてのリーダーが習得すべき最も重要なスキルの1つが、明確なコミュニケーションだ。取締役会、従業員、業界カンファレンス、あるいは一般の聴衆の前に立つとき、権威を示し、自信を生み、信頼を得るような伝え方をしなければならない。

私は何十年にもわたり、さまざまな組織から基調講演者として招かれてきた。そのため、プレゼンテーションスキルに関する新刊『How to Command the Room: How Great Speakers Capture Attention, Build Trust, and Inspire Action』の著者ケビン・デロジエから原稿を読んでほしいと依頼されたとき、私は承諾した。読み終えると、彼は序文の執筆を依頼してきた。私は光栄に思い、引き受けた。

同書には、より優れたプレゼンターになるための39の短いレッスンが収められている。ここでは、リーダーにとって特に重要だと私が考える5つのレッスンを紹介する。

1. 自分ではなく聴衆を中心に据える

デロジエは、この原則から本を始めている。リーダーにとって理解しておくべき重要な点である。リーダーはしばしば、聴衆が理解する必要のあることではなく、自分が伝える必要のあることを提示するという過ちを犯す。スピーチを書くとき、多くの人は「自分は何を言いたいのか」と問いかけるところから始める。これに対するデロジエの視点は、「聴衆は私に何を求めているのか」と問うことだ。その答えは聴衆によって変わる。

2. プレゼンを組み立てる前に成果を明確にする

終わりを思い描くことから始める。スピーチを書き始める前に、行動喚起について考えるのだ。

目的は、必ずしも即時の行動とは限らない。プレゼンテーションは、社内や業界で起きていることへの認知を高めるためのものかもしれない。あるいは、人々に異なる考え方を促し、別の視点から物事を見るよう促すことが目的かもしれない。取締役会が求めるのは数字と明確さである。従業員が求めるのは、リーダーから得られる自信である。聴衆が異なれば、求め、必要とする情報の種類も異なる。問うべきは、「このプレゼンテーションが終わったとき、聴衆に何を考え、理解し、あるいは違う行動を取ってほしいのか」である。

3. 聴衆に情報を詰め込みすぎない

これは、プレゼンテーションの構成に関する章に由来する。情報が多すぎると、聴衆は混乱する。リーダーはプロの基調講演者のように考える必要がある。彼らは、聴衆がスピーチについてほとんど、あるいは何も覚えていないほど多くの情報を詰め込むべきではないことを知っている。

考え方はシンプルだ。あなたの仕事は、自分が知っていることをすべて聴衆に見せることではない。重要なことを確実に覚えてもらうことである。

4. 場の空気を読み、調整する

デロジエは、聴衆を理解することはプレゼンテーションが始まった時点で終わるものではないと言う。優れた話し手は、ある考えが聴衆に響いていないときに気づくことができる。聴衆のボディランゲージ、恐ろしいほどの沈黙、あるいは関与の乏しさを読み取り、何かがうまく機能していないことを察知する。そして、準備したプレゼンテーションを無理に推し進めるのではなく、軌道修正を行うのだ。

この章を読んで、私は元米大統領ロナルド・レーガンのプレゼンテーションスキルを研究したときのことを思い出した。彼はスピーチの準備をして臨んだが、その場で変更しなければならない場合に備え、いくつかの「予備」の話題も用意していた。彼は演台の後ろに立ち、インデックスカードに書いたメモを取り出した。5、6枚のカードを並べると、それらすべてがこれから行うスピーチに関するものだと思うかもしれない。しかし、予定していたスピーチに関するものは1枚だけだった。ほかは、別の話題に調整する必要が生じた場合のためのメモだった。レーガンは聴衆とつながる驚くべき能力を備えた卓越した演説家であり、そのため「偉大なコミュニケーター」と呼ばれた。

5. データだけでなくストーリーを伝える

情報を意味あるもの、記憶に残るものにするにはどうすればよいのか。ストーリーにすればよい。事実は情報を伝える。一方、ストーリーは人々がつながり、その状況の中に自分自身を見る助けにもなる。

デロジエはまた、自分自身を物語の主人公にしてはならないとも指摘する。リーダーシップに関するプレゼンテーションは、個人的なハイライト集であってはならない。あなたの会社が素晴らしい1年を過ごしたのなら、それは優れたリーダーとしてのあなたではなく、会社と従業員の成功について語るべきである。(あなたが優秀であることは、誰もがすでに知っている。)

最後に

私はMicrosoft Copilot、Claude、ChatGPT、Perplexity、Geminiに同じ質問をした。企業リーダーにとって最も重要な5つのスキルは何か。5つのAIすべてが上位5項目に「コミュニケーション」を挙げ、4つがそれを1位に位置づけた。

デロジエの本は、優れたコミュニケーションとは、人前に立って情報を伝えること以上のものだと気づかせてくれる。優れたリーダーは聴衆を理解し、聴衆に何を持ち帰ってほしいのかを理解し、人々が耳を傾け、理解し、行動するような方法で伝える。プロのスピーカーでなくても、プロのようにコミュニケーションを取ることはできるのだ。

(forbes.com 原文)

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事