今週の星空のハイライトは、夜明け前に訪れる。欠けゆく月と、赤い火星、輝く木星、しし座の1等星レグルスが、東の空に集結するのだ。そして、2026年の大半を「宵の明星」として夕方の西の空に君臨してきた金星が、夜明け前の東の空に姿を現す。今週末の朝は早起きが吉だ。新月直前のほっそりと儚い月が「明けの明星」と2夜にわたって共演する。
今週は、おうし座南流星群も極大を迎える。2日が下弦の月で、以降は月の出が夜半を回るので、宵の空では10日間にわたって月明かりを気にすることなく星空観察が楽しめる。11月3日(火)からの1週間の夜空の見どころを紹介しよう。
11月4日(水)未明~明け方:火星、木星、レグルス、月が一直線に並ぶ
日の出の約1時間前に外に出て、南東の方角を見よう。今月屈指の美しい星空がそこにある。やや太めの弧を描く月齢24の月の上に、しし座の主星レグルスが青白く光り、その上にまばゆい木星、さらには赤みを帯びた火星が、ほぼ等間隔で天頂に向かって一直線に並んでいる。夜明け前を飾る、とても印象的な光景だ。木星の明るさには、誰もが目を奪われるだろう。
11月5日(木)明け方:明けの明星
日の出の約45分前に東南東の方角を見ると、金星がひときわ明るく輝いている。夜明け前の空で今、最も明るい天体だ。薄明の空でも地平線近くで強烈な光を放っているので、他の星と見間違うことはまずない。すぐ左手には、おとめ座の1等星スピカがある。来週には金星とスピカが大接近する。
11月5日(木)~6日(金)頃:おうし座南流星群が極大
暗くなったら、だいたい東の方角を広く見渡して、目が暗闇に慣れるまで少なくとも20分ほど待とう。「おうし座南流星群」の活動が最も活発になるタイミングだ。流星数の多い流星群ではないが、非常に明るい「火球」と呼ばれる流星がたびたび流れることで定評がある。
11月7日(土)~8日(日)明け方:細い月と明けの明星
日の出の約1時間~45分前、東南東の低空で、繊細な月と輝く金星を探してみよう。視界の開けた場所が必要だ。チャンスは2回ある。7日は月が金星の右上方に、8日は下方に見える。金星に寄り添うように光るスピカも見逃せない。今月最も美しい光景のひとつだ。



