マーケット

2026.11.03 09:00

アンソロピックのQ3売上高が「約2.7兆円」に急増、一方AI投資額は「約144兆円」規模に

VCG/VCG via Getty Images

VCG/VCG via Getty Images

BRANDVOICE | Paid Program

もっと見る>

米国時間11月2日、アンソロピックは上場に向けた修正届出書の中で、今年の第3四半期の売上高が170億ドル(約2兆7200億円)近くに急増したことを明らかにした。その一方、AIインフラに対しては9000億ドル(約144兆円)近くを支出する契約を結んでいる。

修正された上場申請書(Form S-1)によると、同社の第3四半期の売上高は前年同期比1127%増となったものの、依然として233億ドル(約3兆7300億円)の純損失を計上した。

また、第3四半期の総営業費用も175億ドル(約2兆8000億円)に達し、第2四半期の105億ドル(約1兆6800億円)や前年同期の44億ドル(約7040億円)から急増している。

さらにこの届出書では、同社が将来に向けて約8954億ドル(約143兆円)の支出契約を結んでおり、その「ほぼすべて」が計算資源やAIインフラに充てられることも明らかになった。

今回の目論見書では同社の評価額は開示されていないが、既存の投資家は以前ロイターに対し、企業価値が最大1兆5000億ドル(約240兆円)に達する可能性があると語っていた。ただ、これも当初見込まれていた約2兆ドル(約320兆円)という試算からは引き下げられた水準だ。

アンソロピックは過去1年の間、計算資源の確保を目的として大手テック企業と複数の契約を結んできた。今年4月にはアマゾン、グーグルおよびブロードコムと契約したほか、8月にはエヌビディアが出資するクラウドコンピューティング企業とも350億ドル(約5兆6000億円)規模の契約を締結している。また先週にはブルームバーグが、アンソロピックはスペースXにとって最大の単一顧客であると報じた。スペースXで他のAI企業に計算資源を販売する部門では、前四半期の売上高の34.5%をアンソロピックが占めていたという。アンソロピックが9000億ドル(約144兆円)近いインフラ支出契約を明らかにしたことを受け、11月2日にはこれらすべてのテック企業の株価が上昇し、米東部標準時午前11時20分時点でアマゾン株は4.8%高、スペースX株は4.6%高となった。

2021年にOpenAIの元メンバーらによって設立されたアンソロピックは先週、株式上場に向けた書類申請を行った。一連の届出書からは、新たなAIモデルの投入に伴って売上高が急増する一方で、ここ数カ月は巨額の損失を計上している実態も浮き彫りになっている。それでも投資家のあいだでは、アンソロピックの株式上場は今年6月に850億ドル(約13兆6000億円)以上を調達したスペースXを上回り、過去最大規模になる可能性があるとの見方が根強い。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事