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2026.11.02 11:15

米F5株が1日で20%急落 好決算でも「売りが殺到」した理由

Sundry Photography - stock.adobe.com

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マルチクラウド環境向けアプリケーション配信やセキュリティを手がける米F5の株価は、米国時間2026年10月28日の取引で20.4%急落した。同日のS&P500種株価指数が0.3%上昇したのとは対照的な大幅安となった。株価の下落は、同社が前日の米国時間10月27日に2026会計年度第4四半期(2026年7〜9月)の決算を発表したのを受けたものだ。

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株式報酬などの費用を除いて計算した調整後の1株当たり利益(EPS)も、売上高も、アナリストの予想を上回っていた。だが、予想を上回ったことは、発表の一部にすぎない。F5は、新しい会計年度の見通しも合わせて示していた。好決算にもかかわらず市場が失望売りで反応した背景には、どのような業績動向と次期見通しが背景にあるのか。

F5の決算は予想を上回ったが、増収率は鈍る見通し

2026年9月30日に終わった第4四半期の調整後EPSは4.42ドルで、予想の4.26ドルを上回った。売上高は9億1740万ドル(約1449億円)で、予想の8億8400万ドル(約1397億円)を超えた。経営陣によると、売上高の前年同期比13%の伸びは、同社が自ら示していた見通しの上限よりも高かった。F5の売上高は、製品と、保守・サポートなどのサービスに分かれる。製品はさらに、専用のハードウェア機器である「システム」と、「ソフトウェア」からなる。今回の第4四半期は、製品の売上高が23%、サービスの売上高が3%伸びた。

2027会計年度について、経営陣は売上高全体の伸びを8〜9%と見込んでいる。2026会計年度の実績である11%からは鈍ることになる。ただし、すべての事業で伸びが鈍るとみているわけではない。ソフトウェアについては、2026会計年度に8%だった伸びが、2027会計年度には2桁台にしっかり乗ると見込んでいる。システムについては、会計年度の後半より前半のほうが伸びが強いとみている。後半に伸びが鈍る理由として経営陣が挙げたのは、いま進んでいるシステムの買い替え需要に、周期的な部分があることだ。古い機種を新しい機種に入れ替える動きには波があり、買い替えの波が一巡すれば、周期的な部分の需要は落ち着く、という見立てである。

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経営陣はまた、部品コストの上昇を2027会計年度の売上総利益率の見通しに織り込んだと説明した。見通しでは、通期の調整後の売上総利益率(売上高に占める粗利益の割合)を80.5〜82.5%としている。2026会計年度の実績は84.0%だった。

第4四半期の営業キャッシュフローは1億1800万ドル(約186億円)で、前年同期の2億800万ドル(約329億円)から減った。経営陣によると、第4四半期のキャッシュフローには、2027会計年度に売る製品の供給を確保するために在庫を積み増したことと、仕入れ先に代金を前払いしたことが反映されている。F5は2027会計年度も、在庫の積み増しを続ける見通しだ。

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翻訳=酒匂寛

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