インテルが米東部時間10月29日に発表した決算で、2026年10~12月期の売上高見通しが市場予想を大きく下回った。発表後の時間外取引で株価は一時20%急落した。
10~12月期の売上高予想が市場予想に届かず
株価は午後4時15分すぎに18%安となり、76ドルを割り込んだ。4月以来の安値となる水準だ。インテルが示した10~12月期の売上高予想は150億~160億ドル(約2兆3700億~2兆5280億円)で、複数の報道によると、市場予想の170億ドル(約2兆6860億円)に届かなかった。7~9月期の売上高は前年同期比21%増の165億ドル(約2兆6070億円)だったが、低調な次期見通しがその増収に影を落とした。
インテル株の2026年の最高終値は、6月22日に付けた140.94ドルだった。そこから約44%下落している。
インテルの最高財務責任者(CFO)、デイブ・ジンズナーは決算発表の中で、パソコン市場の減速が「少なくとも2027年上半期まで続く」との見方を示した。その上で、供給を増やすため、生産能力と運転資金に投資すると述べた。
また、AIブームに伴うサーバーやデータセンター向けの需要に供給が追いついていないとした。最高経営責任者(CEO)のリップブー・タンは、インテルのプロセッサー製品群「Xeon(ジーオン)」への「並外れた需要」に応えるため、追加供給を実現することが当面の最優先事項だと語った。
アルファベット株も下落、AI投資の収益性に懸念
10月29日には、グーグルの親会社アルファベットの株価も12%超下落した。AI投資に対する投資家の懸念が広がる中、時価総額は4800億ドル(約75兆8400億円)減少した。
テクノロジー企業がAIに投じる数十兆円規模の資金から、実際に利益を得られるのか。投資家の間では、インテル、アルファベット、メタ(Meta)などに対する懸念が強まっている。
インテルも決算発表で、研究開発や製造施設への投資は「多額で長期にわたり、本質的にリスクを伴う」もので、良好な収益を生まない可能性があると認めた。JPモルガンの調査部門によると、世界のAI関連設備投資は2026年に9000億ドル(約142兆2000億円)に達し、2030年には5兆5000億ドル(約869兆円)に達すると予測されている。



