若い人たちから「痛々しい」だの「清潔感がない」だのと、とかく嫌われる「おじさん」だが、おじさんとはどんな人のことを言うのか。そこでマーケティングリサーチ事業などを展開するアスマークは「おじさんの見た目」に関する調査を行い、それをもとに生成AIに「正解」のおじさんと「不正解」のおじさんを描かせた。
アスマークが全国の20〜69歳の男女1000人を対象に行った調査では、おじさんの定義につながるいくつかの項目を質問している。おじさんだと思われる年齢層は、年代、世帯収入、子どもの状況などによって多少の変化があるものの、全体では下限が40代、上限が60代と答える人がもっとも多かった。
おじさんだと判断する要素は、「体型」、「髪の状態」、「姿態・姿勢」とする人がもっとも多数だ。また、「距離感・デリカシー」、「時代遅れの語彙や言い回し」、「会話の内容」といった意識や表現に関する項目を指摘する人も多かった。そのほか、肌の状態、身だしなみに気を遣わない振る舞い、首元のヨレや服のシワ、街中やお店での振る舞い、反応速度や動作の衰え、年相応でない、または時代遅れなデザインの服装や持ち物などをあげる人も多い。
また、「清潔感がある・センスが良い」と感じるおじさん世代の特徴に関する質問の回答を集計し、スクリーニング、相関行列の作成、因子分析、クラスター分析を経て、正解おじさんのタイプごとのペルソナを抽出し、生成AIで視覚化した。そうして示されたのが、「完全無欠の正統派ドレス層」、「スマートきれいめカジュアル層」、「ナチュラル・スタンダード層」、「省力リラックスカジュアル層」の4タイプだ。ついでに、不正解おじさんも「痛々しい・清潔感がないと感じる」典型例として視覚化された。

こうしたおじさん批判を、いったいどこの誰がしているのかも調査された。具体的には、ニュースやSNSでの「おじさんの見た目・ファッション批判」にもっとも共感している層となるが、集計の結果、「20代」や「世帯年収800万円以上」、「末子6〜12歳」の3セグメントだとわかった。身だしなみに関しては、女性がとくに多くなる。
その人たちがおじさんに身だしなみを批判されたら、激怒するんだろうなと想像する。それはともかく、調査はあくまで「おじさんの見た目に関する実情や理想を明らかにする」ためのもので、世のおじさんたちを批判するものでも、「こうあるべき」と説くものでもない。だがひとつ、おじさんを見れば「痛々しい」とやたらと痛がる若い人たちに言いたい。おじちゃんは痛くも痒くもないから、勝手に痛がってなさいと。



