経営・戦略

2026.10.29 08:30

アルファベット株が8%急落、第3四半期の売上高が市場予想に届かず

Artur Widak/NurPhoto via Getty Images

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米国時間10月28日、グーグルの親会社であるアルファベットが発表した第3四半期決算は、売上高が市場予想を下回る結果となった。ハイテク株の値動きが荒くなるなか、巨額のAI投資に見合うリターンが得られているかどうかの明確な証拠を求めていた投資家にとっては懸念材料となる内容だ。

2026年第3四半期の売上高は1276億ドル(約20兆4000億円)となり、前年同期の1023億ドル(約16兆4000億円)からは増加したものの、市場予想の1282億ドル(約20兆5000億円)には届かなかった。

EPS(1株あたりの純利益)は2.12ドルとなり、前年同期の2.87ドルおよび市場予想の2.99ドルを下回った。純利益は262億ドル(約4兆1900億円)だった。

9月30日までの3カ月間における提携先への支払額を除いた売上高は1112億ドル(約17兆8000億円)となり、市場予想の1113億ドルをわずかに下回った。

一方、Google Cloudの売上高は前年同期比103%増の307億ドル(約4兆9100億円)に達し、市場予想の292億ドル(約4兆6700億円)を上回っている。

この決算発表を受けてアルファベットのクラスA株とクラスC株はいずれも急落し、米東部夏時間午後4時25分の時点でともに8%超下落して300ドルの節目をわずかに割り込んだ。

アルファベットのクラスA株には1株につき1個の議決権がある一方、クラスC株には議決権がない。28日の決算発表を控えた通常取引ではそれぞれ前日比1.3%高、1.6%高で推移していたものの、ここ数カ月はAI投資への懸念によりハイテク株が軟調となるなか、両株式はともに値を下げていた。クラスA株は今年5月に52週高値の408.61ドルをつけたが、28日の終値は324ドル前後にとどまる。クラスC株も5月に52週高値の404.47ドルを記録したが、28日の終値は約321ドルとなっている。

巨額のAI投資に対する投資家の懸念が強まり、ハイテクセクター全体は苦戦を強いられている。先週発表されたテスラとメタの決算がいずれもAI技術の進展スピードや投資対効果に疑問を投げかける内容だったことから、ハイテク株全般が売られ、アルファベット株もこの1週間で約6%下落していた。

ハイテク株は、先週の数日間にわたって売りが続いた後、主要企業の決算発表を前に反発していた。28日の取引終了後にはアルファベットに加えてマイクロソフトも決算を発表したほか、翌29日の取引終了後にはアマゾンとインテルの決算発表が控えている。連邦準備制度理事会(FRB)が28日に決定した政策金利の据え置きと並び、これら巨大テック企業の決算内容がハイテクセクター全体の目先の市場心理を左右することになる。

フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』によると、28日の市場終了時点で、アルファベット共同創業者であるラリー・ペイジの推定資産額は2673億ドル(約42兆8000億円)で世界3位、セルゲイ・ブリンは2461億ドル(約39兆4000億円)で世界5位となった。2人はともに同社の取締役を務めている。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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