米国時間10月28日、米連邦準備制度理事会(FRB)は中間選挙前最後となる会合で政策金利の据え置きを決定した。2カ月連続で市場予想を上回ったインフレ率の高さと、減速しつつある雇用市場の双方を慎重に見極めた形だ。
FRBが金利を据え置き、利上げを求めた2人が反対に回る
FRBは指標となるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を3.75〜4%に据え置いた。先月の会合では3年ぶりとなる0.25%の利上げに踏み切り、現在の水準に引き上げていた。
連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つメンバー12人のうち10人が今回の決定を支持した。一方、リサ・D・クックとベス・M・ハマックの2人は反対票を投じ、0.25%の利上げを主張した。
9月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇し、前年同月比の上昇率は3.7%に達した。エネルギー価格が前月比5.2%増、前年同月比20.4%増と高騰したほか、ガソリン価格は前月比9.1%上昇し、CPI全体の押し上げ要因の半分以上を占めている。
9月の雇用者数は2万9000人増、7月分は減少に下方修正
一方、9月の雇用者数はわずか2万9000人の増加にとどまり、失業率は4.2%に上昇した。さらに米労働統計局は8月の雇用者数の伸びを下方修正し、7月分についてはマイナスへと改定している。雇用市場の維持とインフレ率の抑制という両立を迫られるFRBにとって、判断材料は一段と複雑になっている。
28日午後の発表を前に、投資家のあいだでは金利据え置きの確率が約90%織り込まれていた。市場では、FRBが最新データを見極めるために10月は政策金利を据え置き、12月に0.25%の利上げを実施するとの見方が大勢を占めている。
FOMCは2027年も年8回開催、金利の採決は7回に
ウォーシュは10月28日の記者会見で、FOMCは2027年も通常どおり年8回の会合を開くと述べた。ただし、金利について採決するのはそのうち7回で、残る1回は金融政策戦略全般の議論に充てるという。2028年に金利を採決する会合は6回にとどまるとの見通しも示した。



