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2026.10.28 08:45

銀価格が「年初来安値」を更新、FRBの金利決定を前に53ドル割れ

STR/NurPhoto via Getty Images

一方、FRBが28日の会合で利上げに踏み切る可能性は低そうだ。一般的に金利の上昇は貴金属価格の下押し圧力となるが、CMEグループのFedWatchツールによると、今回の会合で利上げが実施されるとの予測確率は現在9.4%にとどまる。今月初めに米労働統計局が発表した統計でインフレ率の高止まりが示された際には、利上げの予測確率が一時50%を超えていた。しかしその後は確率が低下し、多くのアナリストは12月の利上げを予想するようになっている。FedWatchツールが示す12月の利上げ確率は現在82.8%に達している。

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28日の会合では金利の据え置きが見込まれているものの、アナリストらは今後の政策判断に関するシグナルに注目している。ドイツ銀行のシニア米国エコノミストであるブレット・ライアンは顧客向けリポートの中で、10月の利上げ見送りは「当局者にデータの傾向を見極めるための時間的猶予を与える」と指摘した。そのうえで、FRBのケビン・ウォーシュ議長は「最近のインフレデータは、時間の経過とともにさらなる金融引き締めが必要になるとした、9月会合時点の見方が強まったことを示唆する可能性が高い」と述べている。

銀価格は先週にも原油高を背景に年初来安値を記録していたが、53ドルを割り込んだのは2025年11月以来初めてのことだ。一方、金価格もここ最近は下落しているものの、年初来安値までの下落には至っていない。先週末には一時4000ドルを割り込み、7月以来の安値を記録していた。

金と銀の価格は今年1月につけた史上最高値を大きく下回っている。現在の銀価格は120ドル超の最高値から50%以上下落し、金価格も5600ドルのピークから大きく後退した。金と銀は2025年後半から2026年初頭にかけて、米国の利下げ、ハイテク産業からの需要、国際情勢の緊迫化などを追い風に、数カ月間にわたる歴史的な上昇相場を見せていた。しかし、ドナルド・トランプ大統領が次期FRB議長に金融政策においてタカ派と目されるウォーシュを指名したことをきっかけに価格は急落。その後もイラン紛争のなかで急騰する原油価格と逆行するように、下落基調が続いている。

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(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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