宇宙

2026.10.27 17:30

十六夜の月とすばるが出会う、おうし座を堪能したい今週の夜空

月とプレアデス星団(stock.adobe.com)

東の空に注目

この時期、東の空ではすてきな変化が起こっている。日が暮れると、まずプレアデス星団が地平線から顔を出し、続いておうし座の全身が現れる。その後を狩人のオリオン座が追ってきて、猟犬とされるおおいぬ座のシリウスが最後に昇ってくる。目新しい星たちではない。地球が太陽の周りを公転しているため、冬の夜空が再び巡ってきたのだ。

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晩秋のオリオン座。上方におうし座のプレアデス星団とヒアデス星団、アルデバランが、下方にひときわ明るいおおいぬ座のシリウスが見える(stock.adobe.com)
晩秋のオリオン座。上方におうし座のプレアデス星団とヒアデス星団、アルデバランが、下方にひときわ明るいおおいぬ座のシリウスが見える(stock.adobe.com)

毎週、同じ時間に東の方角を見れば、その変化がめまぐるしいことに驚くだろう。夜空にも季節があるのだ。今年はさらにすてきなおまけも付いてくる。シリウスが視界に入ってくるちょうどその頃、火星と木星がほぼ同時に昇ってくるのである。──とはいえ、これを目撃するためには真夜中過ぎまで起きていなければならない。

今週の星空観察のヒント:「そらし目」に挑戦

夜空を眺める際に、視力を一瞬で底上げする秘訣がある。暗い天体を観察するときは、まっすぐ正面から見つめるのではなく、視線を対象から少しずらして視界の端で眺めるのだ。周辺視野は、中心視野よりも微弱な光に敏感なため、プレアデス星団のような天体をより明るく、はっきり見ることができる。このテクニックは「そらし目」と呼ばれ、天文学者たちは古くからこの手法を活用してきた。

おうし座のヒアデス星団(左)と青白く光るプレアデス星団(右)。ヒアデス星団の中に輝く明るい星は1等星アルデバランで、牡牛の目に当たる。米アリゾナ州クイェイルウェイコテージにて2017年12月15日撮影(Alan Dyer/VW Pics/UIG via Getty Images)
おうし座のヒアデス星団(左)と青白く光るプレアデス星団(右)。ヒアデス星団の中に輝く明るい星は1等星アルデバランで、牡牛の目に当たる。米アリゾナ州クイェイルウェイコテージにて2017年12月15日撮影(Alan Dyer/VW Pics/UIG via Getty Images)

今週の星座:おうし座

おうし座には肉眼でも観察できる2つの美しい散開星団があり、覚えやすい星座のひとつだ。星々がコンパクトにまとまったプレアデス星団は、日本では「すばる」、英語圏では「セブンシスターズ」の呼び名でよく知られている。それより広範囲に星が散らばって見えるヒアデス星団は、V字を描き、牡牛の頭を形づくっている。

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おうし座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)
おうし座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)

ヒアデス星団の中に輝くオレンジ色の1等星アルデバランは、燃えるような牡牛の目をあらわしている。おうし座は、ギリシャ神話で大神ゼウスが牛の姿に変身した逸話に由来する。星空ファンにとっては、秋から冬へと向かう夜空で最もたくさんの星が集まった領域のひとつであり、双眼鏡を向けるのにうってつけの対象だ。

(forbes.com原文)

翻訳・編集=荻原藤緒

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