上位顧客への売上集中と巨額の赤字が浮き彫りに
2026年9月30日までの9カ月間、アンソロピックの上位顧客5社は売上高全体の約25%を占めた。ただし、1社で売上高の10%を超える顧客はいない。顧客の多くは長期契約を結んでいないか、契約満了が近く、理由を問わずいつでも支出を減らしたり打ち切ったりできる。
世界の大手上場企業に広がる利用、政府向け収入は約1%
フォーブスは世界最大級の上場企業を毎年順位付けし、その一覧を「Global 2000」として公表している。2026年9月30日時点で、掲載企業の30%超がアンソロピックのサービスに少なくとも10万ドル(約1570万円)を支出していた。米国内外の政府機関も顧客だが、政府機関との契約による売上高は、届出書に記載されたどの期間でも全体の約1%だった。
2026年上半期の純損失は約12兆7000億円に達した
2026年上半期の売上高は、前年同期の12億ドル(約1890億円)から163億ドル(約2兆5660億円)に増えた。しかし純損失も、前年同期の130億ドル(約2兆470億円)から807億ドル(約12兆7060億円)へ拡大した。
上場届出書が示したAIの貢献分野と4つのリスク
アンソロピックは2026年10月26日の米国株式市場の取引開始前に上場を正式に届け出たが、目標とする企業評価額や発行株式数はまだ公表していない。届出書では、AIが進歩に貢献する分野として、生物学、医療、経済成長、給付や行政サービスへのアクセス拡大を挙げる。
同時に、悪意ある人々によるAIの悪用、権威主義国家による悪用、深刻な経済的混乱、AIが望ましくない形で自律的に振る舞う可能性を、4つの主なリスクとして挙げている。335ページの届出書には、英語で「安全」を意味する「safety」という語が250回登場する。
CEOと社長が保有する株式はそれぞれ2兆円超の価値
フォーブスの推計によると、ダリオが保有する株式の価値は136億ドル(約2兆1410億円)、ダニエラが保有する株式の価値は137億ドル(約2兆1570億円)に上る。


