次のキャリアの機会は、検索エンジンに入力したこともない職種名の中に隠れているかもしれない。年収10万ドル(約1570万円)レベルの高収入キャリアに関する議論では誰もが知る定番の職種に目が向きがちだが、従業員育成の管理から財務リスクの評価に至るまで、あまり目立たない職種の中にも大きな収入の可能性を秘めたものが存在する。
Click Intelligence(クリック・インテリジェンス)が2026年10月に公開した分析は、報告された平均年収が10万ドルを超え、Googleでの月間検索数が比較的小さい10の職種を特定している。ランキングの首位は金融リスクスペシャリストで、警察・捜査機関の現場監督者、高等教育機関における社会科学系の教員がそれに続く。
転職を検討しているプロフェッショナルにとって、この分析結果は検索の視野を広げる理由となる。ただし、重要な違いがある。検索数が少ないからといって、競争率が低いとは限らない。見慣れない職種名には、有望な機会や厳しい応募資格、あるいはその両方が隠れている場合があるのだ。
キャリアが「隠れた穴場」となる条件とは?
クリック・インテリジェンスの分析は、米国労働統計局(BLS)の雇用・賃金・予測データと、Googleの月間推定検索数を組み合わせたものだ。雇用規模、平均年収、予測成長率、年間の求人数を調査し、高収入でありながら検索による関心が比較的小さい職種を特定した。
これらの推定検索数は特定のキーワードに関する検索行動を計測したものであり、求職中のユニークユーザー数を表すものではない。同じ人物が繰り返し検索したり、別の職種名を使用したり、企業に直接応募したり、社内昇進を目指したりする場合もある。たとえば「金融リスクスペシャリスト」の月間検索数が310件であるからといって、その求人を争っているのが310人だけであることを意味するわけではない。
また、給与数値は初任給や提示が保証された額ではなく、年間の平均値を表している。地域、経験、雇用主、職務内容によって個人の収入は大きく変化する可能性がある。これらの違いを念頭に置いた上で、このランキングは最も一般的なキャリアパスを超えて可能性を探るための有用な出発点となる。
筆者が以前、米国版Forbesの記事「AI時代の『X型人材』:企業が求める5つのキャリアスキル」で探ったように、複数分野にわたる専門知識を開発することで、キャリアの可能性を広げることができる。その視点をここでも適用し、自身の既存の能力がこれまで見落としていた職種とどのように結びつくかを考えてみてほしい。



