職場であれフィールドであれ、私たちはいつもスター選手に注目する。しかしベンチにいる人たちはどうだろう。チームに入れるだけの実力はあるが、まだ出場の機会を得ていない人たちだ。彼らは重要度の低い控え要員と見なされがちだ。だが2026年のワールドカップで、パプ・ゲイェは、サイドラインで待つことが必ずしも悪いことではないと証明してみせた。
セネガル代表のゲイェは、イラク戦をベンチスタートで迎えた。後半に途中出場すると2得点を挙げ、セネガルの5対0の勝利に貢献した。ゲイェにとって、彼はただベンチに座っていたのではない。チャンスを待っていたのだ。そしてその瞬間が訪れたとき、彼は準備ができていた。
キャリアの初期段階にいるプロフェッショナルにとって、将来のためにできる最も強力なことの一つは「準備」だ。今の役職をあなたの天井にする必要はない。それを教室にすればいい。
サイドラインで見つけた教訓
キャリアの初期、私は社内のエグゼクティブコーチと仕事をし、自分が憧れる道を歩む同僚との関係づくりに投資した。約1000人のリーダーの前で初めて自分の戦略フレームワークを発表することになったとき、私はコーチと練習を重ね、彼女から戦略を強化する的確なアドバイスを受けた。発表前にはCEOにも共有した。私は彼らの助言、知恵、経験を吸収し、自分のものにした。これは非常に貴重な経験となり、さらなる機会と可視性の向上につながった。
私はまた、カンファレンスへの参加や研修の受講、資格取得など、社外で知識を深め、広げる方法も探った。例えば、私はデータ分析と測定に関心があった。これらは将来の自分の価値を高めると分かっていたスキルだ。修士課程にはリサーチとデータ分析に関するコースが含まれていたため、データ分析、科学、インダストリアル・エンジニアリングの分野でメンターを探した。意図的なスキル開発と目的を持ったネットワーク構築の組み合わせこそが、最終的に現在の私を形作ることになった。
出番を待つ間に自分自身へ投資する
もし自身が「ベンチ」にいると気づいたら、その時間を活用して社内外での成長機会を追求してほしい。単に現在の場所にとどまるためではなく、自分が目指す場所へと進むためのスキルを意識的に磨くのだ。検討すべき機会を以下に挙げる。
・多くの組織には学習・開発部門や外部委託プログラムがある。自分の組織が何を提供しているか調べ、それを活用しよう。私もそうした結果、やがて講師陣の一員となった。
・その仕事ぶりを尊敬し、学びたいと思う同僚はいるだろうか。わずか30分でもよいので、連絡を取って面談を依頼してみよう。多くの場合、相手も喜んで応じてくれるはずだ。そのつながりは相手にとっても有益であり、相手のやりがいや目的意識を引き出す手助けにもなるからだ。
・地元の商工会議所がリーダーシップ研修を提供しているか確認してみよう。私はフロリダ州リー郡商工会議所のプログラムに参加し、民間、非営利、政府の各セクターのリーダーと出会った。同期生もさまざまな業界から集まっており、素晴らしいネットワーキングの場となった。
ベンチにいる時間は、決して無駄な時間ではない。トップクラスの人々に囲まれながら、練習し、学び、成長する機会となる。スターティングメンバー(レギュラー)の動きを観察し、彼らの決断を研究し、他の方法では得られない教訓を吸収することができる。これはスポットライトを浴びている最中にはなかなか得られない視点だ。脚光を浴びる瞬間が訪れる前に、観察し、振り返り、自らのスキルを磨くチャンスなのだ。
その成長は、今の役職よりはるかに長く続くものを築く助けとなる。肩書きは変わる。役割も変わる。しかし、待っている間に培った規律、スキル、人格は、次にどこへ行こうとあなたのものだ。そして時が来たとき、ゲイェがそうであったように、あなたはその役割に向けて準備ができているだろう。すぐに機会を与えられたからではなく、誰かに名前を呼ばれるずっと前から準備してきたからだ。



