ポイント4:手を広げすぎた総花路線、新しいコンテンツ責任者は手を打てるか
ソニーの元幹部で、パラマウントやフォックスとも仕事をしてきたセス・シャクナーは、ネットフリックスが手を広げすぎたのではないかとみている。シャクナーが注目しているのは、「あらゆる人に、あらゆるものを」提供しようとしている問題に、新たに最高コンテンツ責任者(CCO)に起用されたピーター・ライスが手を打てるかどうかだ。
「本当に、YouTubeをまねたり、クリエイターを呼び込んだりする必要があるのでしょうか。それとも、新しいオリジナル作品が必要なのでしょうか。『ザ・ディプロマット』『ジェントルメン』『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のように、とりわけ大きな成功を収めたオリジナル作品がいくつもあるのに、成長にもっと弾みをつけなければならないというのは、驚きです」とシャクナーは言う。
ハリウッド流の大作映画を持ち込めば、劇場公開も少しずつ後押しされる可能性
「ライスが、ネットフリックスにもう少しハリウッド的な感覚、つまり商業的に成り立つ大作映画を作る感覚を吹き込めれば、助けになるかもしれません。彼のチームは、劇場公開をこれまでより少しずつ増やす方向を、きっと後押しするでしょう」。
ポイント5:インフルエンサーとオリジナルのシリーズ作品、より稼ぐ存在はどちらか
バージニア大学ダーデン経営大学院で経営学の助教授を務めるアンソニー・パロンバは、視聴者がメディアとどう関わるのか、そしてテクノロジーがメディアと広告の分野の競争をどう変えるのかを研究している。パロンバもまた、ネットフリックスがインフルエンサーを取り込もうとしていることに懸念を抱いている。
「ほとんど誰も問うていない大きな疑問があります。インフルエンサーは、オリジナルのドラマシリーズよりも多くの広告収入を生むのかという疑問です」とパロンバは問いかける。
YouTubeやTikTok相手に勝ち目のない戦い、それでも注目度は圧倒的
「ネットフリックスはインフルエンサーを追いかけてきました。ある面から見れば、このやり方は筋が通りません。ネットフリックスが競う相手は、YouTubeやTikTokのように、コンテンツに前もってお金を払わない企業だからです。勝ち目のない戦いです。しかし別の面から見れば、インフルエンサーは、オリジナルの映画やドラマシリーズよりも、はるかに多くの注目を集めています」。


