受注残が過去最高水準の1万7000機を突破、生産12年余りに相当
航空機の受注残が拡大し続け、メーカーは供給に苦戦している。
航空宇宙業界団体ADSによると、世界の民間航空機の受注残は2026年7月に過去最高の1万7037機に達し、初めて1万7000機を超えた。
8月末時点での受注残は1万7010機で、このペースでいけば全て納入するには12年以上かかることになる。
納入実績は2018年以来の高水準、なぜ発注に追いつかないか
エアバスとボーイングは2026年1〜8月に903機を納入し、前年同期比9%増となった。これは同期間としては2018年以来、最高の納入実績だった。
だがADSによると、この8カ月間の航空会社の新規発注は前年同期比25%増の1655機だった。
両社とも生産量を増やしているものの、航空会社からの発注ペースは供給能力を上回り続けている。
航空機の生産は複雑なサプライヤーネットワークに依存している。エンジンメーカーのGE Aerospace(GEエアロスペース)とPratt & Whitney(プラット・アンド・ホイットニー)は、新造機の生産と、すでに運航されている機体の整備の両方を支えなければならない。
こうした問題は新型コロナのパンデミック以前からあった。2018年の時点で航空機需要はすでにサプライヤーの供給能力を逼迫させており、エアバスとボーイングは生産ペースの引き上げを計画していた。
シリウムは、過去5年間に見られた需給の不均衡は2020年代末まで続くと予想している。


