日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2026年10月20日午前4時41分(日本時間)、鹿児島県の種子島宇宙センターから火星衛星探査計画(MMX)の探査機を打ち上げた。打ち上げは成功し、MMXは火星の2つの衛星フォボスとダイモスを探査する旅に出た。2031年にはフォボスで採取した試料を地球に持ち帰ることを目指す。
フォボスとダイモスはどのように誕生したのか
火星には、小さく不規則な形をした衛星が2つあり、どちらも表面に多くのクレーターがある。大きいほうのフォボスは直径約23キロメートル(約14マイル)で、ジャガイモに似た形をしている。火星の地表から約6000キロメートル(約3700マイル)上空の軌道を、8時間足らずで1周する。さらに外側を回るダイモスはフォボスより小さく、でこぼこした形をしており、火星を1周するのに約30時間かかる。
MMX探査機は13基の科学観測機器を使って両衛星の組成と起源を調べ、どのように形成されたのかを明らかにしようとしている。起源を巡っては、火星の重力に捕らえられた天体だとする説と、大規模な衝突で生じた破片から形成されたとする説があり、議論が続いている。MMXはJAXAに加え、米国航空宇宙局(NASA)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)などが協力して進める探査計画だ。



