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経営・戦略

2026.10.26 13:30

1位ソニーと2位大林組の共通点 AIとDX先行投資力ランキング

イラストレーション=アドリアン・アストルガノ

1|ソニーグループ

総合スコア 45.5
AI/DX戦略 3.8
先行投資 24.4
実装証拠 10.6
収益化余地 3.7
統制・説明 3.0

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主力はゲームや音楽、映画などのエンタメ事業。テクノロジーの力でクリエイターを支援し、リアルとデジタルの両方の空間で新たな体験を届け、IPの価値を最大化するというビジョンを掲げる。2026年3月期の連結決算売上高は12兆4,796億円(前年比3.7%増)、営業利益は1兆4,475億円(同13.4%増)、純利益は1兆309億円(同3.4%減)。

評価ポイント
「拡張人的資本ランキング」でも7位を獲得したソニーグループは、「先行投資」の項目の得点が上位20社のなかで最も高く、「実装証拠」の得点も上位に位置している。AIを単なる社内業務の効率化のために活用するのではなく、映像制作や顧客体験、コンテンツ創造など、エンタメ事業の価値を拡張する手段として位置付けている点が際立つ。制作期間の短縮やアウトプット拡大への投資が具体的な点も評価できる。

2|大林組

総合スコア 44.6
AI/DX戦略 3.8
先行投資 22.0
実装証拠 10.6
収益化余地 5.2
統制・説明 3.0

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日本を代表する大手総合建設会社(スーパーゼネコン)のひとつ。1892年創業。国内建設事業を中核に、海外建設事業、エンジニアリング事業、開発事業、グリーンエネルギー事業、新領域ビジネスなどを手がける。2026年3月期の連結決算売上高は2兆5,863億円(前年比0.2%減)、営業利益は1,947億円(同36.6%増)、純利益は1,738億円(同19.5%増)。

評価ポイント
「先行投資」と「実装証拠」の評価が高く、「収益化余地」のスコアは上位20社のなかで最高だった。人手不足という建設業界の構造的な課題に直面するなか、AIやデジタル技術を、将来の競争力確保や企業の成長に不可欠な先行投資ととらえている点が特徴。これらの投資を、省人化だけでなく施工品質の向上やプロジェクト採算の改善につなげる道筋に注目したい。

3|三機工業

総合スコア 43.9
AI/DX戦略 4.7
先行投資 23.5
実装証拠 8.1
収益化余地 4.6
統制・説明 3.0

ビルの空調や電気などの建築設備事業のほか、物流システムや搬送機器を提供する機械システム事業、上水・下水処理設備や廃棄物処理設備を手がける環境システム事業、不動産事業などを展開。2026年3月期の連結決算売上高は2,547億円(前年比0.6%増)、営業利益は280億円(同27.9%増)、純利益は237億円(同37.7%増)。

評価ポイント
「先行投資」の項目のスコアは上位20社のなかで2番目に高い。AIをはじめとするテクノロジーの導入に加えて、現場で働く従業員一人ひとりがシステムやツールを使いこなせるように業務を設計したり、育成したりしている点も同社の成長を支えている。現場の社員の専門性をAIで補い、彼らの知見を組織内で共有することで、施工品質の向上や生産性の改善などにつなげている。

4|デクセリアルズ

総合スコア 42.7
AI/DX戦略 2.8
先行投資 19.1
実装証拠 12.5
収益化余地 4.6
統制・説明 3.8

電子材料・光学材料大手。主力は異方性導電膜(ACF)、光学弾性樹脂(SVR)、反射防止フィルムなど。2026年3月期の連結決算売上高は1,138億円(前年比3.1%増)、営業利益は381億円(同4.1%減)、当期利益は280億円(同1.0%増)。

評価ポイント
「実装証拠」の項目は上位20社のなかで最高点。全社員がデジタル技術とデータを活用し、業務やビジネスを変革することで新たな製品やサービスを生み出し、社会課題の解決に挑戦するという明確な方針を打ち出している点も注目に値する。

5|千代田化工建設

総合スコア 38.2
AI/DX戦略 2.8
先行投資 16.8
実装証拠 10.6
収益化余地 5.0
統制・説明 3.0

液化天然ガス(LNG)や石油などのエネルギープラントを世界各国で建設する、総合エンジニアリング会社。2026年3月期の連結決算売上高は4,939億円(前年比8.1%増)、営業利益は821億円(同236.2%増)、純利益は847億円(同213.7%増)。

評価ポイント
「実装証拠」が上位水準にあり、「収益化余地」も高得点。技術と現場の業務をかけ合わせる取り組みと、将来の企業価値への接続が評価された。人の専門知識をAIで拡張し、複雑な業務で求められる判断を支えることが持続的な成長につながると期待。

次ページ > 「AIとDX先行投資力」ランキング 6位〜10位

編集=瀬戸久美子 解析・評価=サステナブル・ラボ

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