顧客が対価を払う「診断・実行・モニタリング」とは何か
コンサルタントとしての考え方に転換するには、自分のスキルを測定可能なビジネス成果の観点から捉え直す必要がある。どのようなコンサルティング業務でも、事業主がお金を払うのは次の3つの具体的な成果に対してだ。
(1)診断:業務上の根本的なボトルネックや非効率な部分の特定
(2)実行:合理化されたソリューションや技術的な改善策を導入
(3)モニタリング:長期的な成果を維持するための追跡の仕組みや重要業績評価指標(KPI)、目標と主要な結果(OKR)の構築
専門がデータ分析、ソフトウェアエンジニアリング、人事、プロジェクト管理のどれであろうと、自分の価値は測定可能な問題の解決にかかっている。自分の経歴を「問題解決」という観点から捉え直すと、クライアントとの会話における力関係も変わる。仕事を求めるのではなく、収益を拡大したりコストを削減したりする方法をクライアントに助言する立場になる。
1つの給与収入を複数のクライアント収入に
コンサル型の働き方を構築する最大の利点は収入源を分散できることだ。1つの給与に依存するというのは、突然の社内再編で一夜にして収入の100%を失う可能性があるということだ。
ポートフォリオ的な収入モデルの収支を考えてみよう。
・従来型:年収15万ドルのフルタイムの企業勤務
・フラクショナル型:中小企業のクライアント3社からそれぞれ月額4166ドルの報酬を受け取る(1社当たり年間5万ドル)
どちらのモデルでも年収は15万ドルだ。だが、フラクショナル型では市場の状況によってクライアント1社が契約を一時停止せざるを得なくなった場合でも、生活の糧を全て失うことはない。代わりのクライアントを積極的に探している間も、収入の67%を維持できる。さらに、収入源を分散させることは2026年が「副業の年」とされる理由とも一致している。
52%の専門家はAIが雇用を押し下げると予想、仕事は待たずに自らつくる
Indeed(インディード)の調査では、労働市場の専門家の52%がAIの導入によって短期的にホワイトカラー雇用への圧力が高まると予想している。急速に変化する市場において企業の安定が戻ってくるのを待つというのは受け身の戦略だ。
今後成功を収めるプロフェッショナルは、自分のキャリアを独立したサービス事業として捉える人たちになるだろう。自分のコアスキルを整理し、自分が解決方法を知っている問題に直面している中小企業を見つけ、自分のソリューションを直接売り込むのだ。顧客基盤を築くには努力が必要だが、自分のキャリアの安定をつくり出すことは自分の将来を誰かの手に委ねるよりも常に安全だ。あなたならできるはずだ。


