リーダーシップ

2026.10.28 16:00

AI依存で「批判的思考力が失われる」リスクを回避、好奇心の重要性

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筆者の研究では、4つの要因が好奇心を阻害することが判明した。

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1.評価への懸念(周りから知識がないと思われる恐れなど)」が、従業員に質問を躊躇させることがある。
2.思い込みにより、代替案を検討せずに提案を受け入れてしまうことがある。
3.テクノロジーの影響で、それが正しいかを確かめる時間をかけずに、回答をそのまま受け入れたくなることがある。
4.職場の環境もまた、人々が気兼ねなくアイデアに異論を唱えたり不確実性を表明できたりするかどうかに影響を与える。

生成AIからしっくりこない提案を受け取った従業員を想像してほしい。質問を歓迎する上司のもとで働いている場合、その提案を検証し、より優れたアプローチを見つけ出せる可能性がある。もし上司が何よりもスピードと同意を重視する場合、従業員は沈黙を守ることを選ぶかもしれない。この違いが意思決定の質、そして従業員が批判的思考力を養う機会に影響を与える。

リーダーはどのように批判的思考力を強化できるか

組織は従業員にAIツールの使用方法を教えることに相当な時間を費やしているが、それらのツールが生み出す情報に疑いを持つ方法を教えることにも同等の関心を払うべきだ。効果的なプロンプトの書き方を学び、レポートを生成することは有用だ。しかし、従業員にはエビデンスを検証し、欠落している情報を認識し、提案に賛成または反対する理由を説明する機会も必要である。

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アプローチの1つは、日常の会話の中に「質問すること」を取り入れることだ。管理職は部下に対して、AIを活用した課題を「完了したか」と尋ねるのではなく、結果について「何に驚いたか」「どこに疑問を持ったか」、あるいは「どのような情報があれば結論が変わるか」を尋ねてみよう。こうした質問によって、従業員は単にAIの推奨を受け入れるのではなく、自身の思考を説明するようになる。

キャリアの浅い従業員は、さらに大きな課題に直面する可能性がある。AIがリサーチや分析の多くを処理する場合、違和感に気づくための経験をどのように培えばよいのだろうか。

学びは多くの場合、物事を自分で考え抜き、失敗し、異なるアプローチを試すことから得られる。そうした経験がなければ、従業員はAIの回答が誤っていることに気づくために必要な判断力を養うことなく、AIの使い方に長けるだけになってしまうかもしれない。

目指すべきは、好奇心を従業員が自身の業務に取り組む際の当たり前の姿勢とすることだ。気兼ねなく質問できる環境にある従業員は、問題を特定し、別の説明の可能性を認識し、十分な情報に基づいた意思決定を下すうえで優位に立つことができる。リーダーは、自身が最初に正しいと信じていたアイデアに誰かが異論を唱えたときなどに、自ら好奇心を示すことでそうした行動を裏付けることができる。

なぜ批判的思考は好奇心にかかっているのか

IBMの調査結果は、AIの普及に伴い自分たちの能力が失われつつあると従業員が感じていることについて、重要な懸念を提起している。テクノロジーがほぼ瞬時に答えを提供してくれる場合でも、組織には情報を評価し、前提に疑問を抱き、妥当な意思決定を下せる人材が必要だ。

好奇心は、理解できないことを調査し、見落としがちな可能性を考慮するよう促すことで、そうした行動を動機付けるのに役立つ。

AIが進化し続けるなか、リーダーには「問いを立てること」を従業員の学びや意思決定のプロセスにおいて、より重要な要素へと高める機会がある。AIは数秒で従業員に答えを与えることができる。しかし、批判的思考を可能にする問いを投げかけ続けさせるのは、好奇心なのだ。

(forbes.com 原文)

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