重要なお知らせ 「Forbes」の名称を使用した営業活動にご注意ください

欧州

2026.10.13 09:00

ゼレンスキー、トランプの「エネルギー停戦」要請を無視するロシアを非難 「プーチンはSNSを読んでいない」

Volodymyr Tarasov/ Ukrinform/Future Publishing via Getty Images

ロシアはディーゼルをどれだけ供給し、米財務省は何を認めたのか

9日、農業やトラック輸送などで使用されるディーゼル燃料の価格が高止まりしている状況を受け、トランプは米国へのディーゼル供給についてプーチンと「協議」したと発表した。GasBuddyのデータによると、米国の平均ディーゼル価格は1ガロン=4.36ドルで、数週間前の9月につけたピーク時の4.49ドルからはわずかに下落している。トランプによれば、ロシアは米国に30万トンのディーゼルを供給し、さらに11月に50万トン、「短期間のうちに」300万トンを供給することに合意したという。

advertisement

その後、米財務省はウクライナ戦争によって厳しい制裁に直面するロシアに対し、「世界の市場に対してロシア産ディーゼルを供給するための一時的な許可」を与えたことを認めた。トランプは10日、「我が国に大量の石油がもたらされることになる。正直に言って、プーチン大統領に感謝したい」と記者団に語り、この制裁解除を正当化した。さらに、「世界には石油が必要であり、我々が必要としているのがこのディーゼルだ。だからそれが手に入って非常にうれしく思う」と主張し、「石油価格はすでに急落している」と付け加えた。

ザポリージャへの爆撃で12人死亡、ゼレンスキーが批判するとトランプは指導者交代を提案

一方のゼレンスキーはXへの投稿でこうした米国の動きを非難し、ロシアはディーゼル輸出の制裁解除に対する感謝の意を込めて、ザポリージャ(訳注:ウクライナ南東部の都市)の住宅街に5発の滑空爆弾を投下し、3人の子どもを含む12人の命を奪ったと述べた。

このゼレンスキーの批判を受け、トランプは10日、記者団に対し、「彼ら(ウクライナ)は取引ができる新しい指導者を据えるべきだ。彼にはこれまでも多くの取引の機会があったはずなのに、なぜか決して動こうとしない」と語った。

advertisement

ゼレンスキー、「我々を攻撃せず、子どもたちを殺さないでほしい」

ゼレンスキーは11日午前に放送されたABCニュースのインタビューで、ウクライナはエネルギー停戦という提案に「オープン」であると述べていた。「我々を攻撃せず、子どもたちを殺さないでほしい。我々もあなた方のディーゼルへの攻撃をやめる。これは公平な取引だと思う」と語り、ロシアはウクライナのエネルギー施設を196回標的にし、合計153人の民間人を殺害したと主張した。

指導者はウクライナ国民が選ぶ──60日間の完全停戦が実現すれば選挙を実施

また、ゼレンスキーは新しいウクライナ大統領を求めるトランプの発言にも言及した。「トランプ大統領には敬意を表するが、どの指導者を選ぶかは我々の社会、我々の国民が決めることだ」と述べつつも、戦争が続く中で選挙を安全に実施するのは「困難」だと主張した。ただしゼレンスキーは、ロシアが60日間の停戦に合意すれば選挙を実施するとも明言した。「どうかプーチンに伝えてほしい。2カ月間、つまり60日間の完全な停戦期間を与えてくれれば、我々は選挙を実施する」と語っている。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

タグ:

連載

Updates:ウクライナ情勢

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事