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2026.10.15 10:15

【特選記事】グーグル「ムーンショット」の巨額資金を稼ぎ出す広告帝国

YouTubeのディスプレイ広告担当副社長、ニール・モーハン(現・同社CEO)

かつてYouTubeのオリジナル番組拡充を指揮していたバーンには現在、大手ブランドがYouTubeの月間10億人の視聴者へ円滑にリーチできるようにするという任務が課されている。ブランドラボにおけるロジックの広告講座と同様に、バーンはペプシコやジョンソン・エンド・ジョンソンといった企業をYouTube LAへ招き、魅力的なストーリー、動画、YouTubeチャンネルを構築するための4日間のワークショップを実施している。彼はYouTube LAと、ニューヨークに新設中のスタジオ兼ブランドラボの両拠点において、今年100社以上の広告主をこのプログラムへ参加させることを目指している。

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バーンの目論見通りに進めば、オンラインにおけるブランドマーケティングの新たな世界は、ロサンゼルスから南東へ45分ほど離れたアナハイムヒルズにある、米国郊外のありふれた住宅でおこなわれている撮影現場のような姿になるだろう。リビングルームでは6人のスタッフが、YouTube上のボビイ・ブラウン化粧品の公式チャンネル「アイ・ラブ・メイクアップ」向けに、『グレースズ・フェイシズ(Grace's Faces)』の第6話を撮影していた。

あえて社名を出さないブランド戦略の真意

番組の主役は、28歳のYouTubeスターであるグレース・ヘルビッグである。彼女が自主制作する個人チャンネル『デイリー・グレース』は、人生に対する風変わりな切り口で200万人以上の登録者を集めている。今回の新しい番組において、ヘルビッグは仲間のYouTubeスターたちの自宅を訪ね、メイクオーバー(変身企画)を実施している。

この日の相手は、2011年初頭に自主制作した単調なポップソング『フライデー』で一躍スターとなり、その年にYouTubeで最も再生された動画の主となった16歳のレベッカ・ブラックである。ボビイ・ブラウンのアーティスティック・マネージャーであるマーク・レーガンが、さまざまな化粧品の使い手本をブラックに教えている。車庫へ追いやられた犬のくぐもった鳴き声が、図らずもリアルな雰囲気を演出していた。ヘルビッグは、わずかに皮肉を利かせた明るい口調でフレームの中へ飛び込んできた。「まるで天使みたい!」。

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