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2026.10.12 09:00

クラウドフレアが「Deno」開発元を買収、サーバーレス基盤Workersのアプリを顧客企業が自社運用へ

Rafael Henrique - stock.adobe.com

Workersの自社運用は開発途上、統合時期と運用負担が課題に

Cloudflareが目指すWorkersの移行しやすさも、まだ完成した製品ではなく開発計画の段階だ。celldは2026年8月の公開から、買収発表時点で約2カ月しか経過していなかった。Cloudflareは数カ月以内に追加情報を公表するとしているが、workerdとcelldを統合した自社運用環境の提供時期は示していない。

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企業がWorkersを自社サーバーで運用する場合、修正プログラムの適用、処理能力の増強、データ保存先の安定稼働を自社のIT基盤チームが担うことになる。Cloudflareのデータ保存サービス「KV」「R2」や、処理を待ち行列に入れて実行する「Queues」などについても、統合後の自社運用環境に相当する機能が用意されるかは明らかでない。

Deno利用企業は移行先を選び、Workers採用企業は離脱費用を見極める

Deno Deployで本番環境の処理を動かす企業は、早急に移行計画を始める必要がある。厳格な規制を受ける業務アプリにとって、2027年4月ごろまでの移行期間は短い。Denoランタイムを使う企業も、社内のコマンドラインツールやビルドスクリプトを含め、Denoを利用している場所を洗い出すべきだ。セキュリティ更新が終わる2027年10月ごろまでに、Node.js、Bun、Workersのどれに移るかを選ばなければならない。

Workersの採用前にCloudflare専用機能への依存と運用支援を確認

Workersの導入を検討する企業が最初に調べるべきなのは、Cloudflareから他の基盤へ移る場合の費用だ。自社アプリのどの部分がDurable ObjectsやCloudflare独自のサービスに依存しているのか。それらを現在のworkerdで動かせるのか。導入前に確かめておく必要がある。

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さらに、自社サーバーでWorkersを本番運用する場合、誰が技術支援と保守に責任を持つのかも重要だ。Cloudflareが自社運用版workerdに有料サポートを提供するのか、顧客のIT基盤チームだけが運用リスクを負うのかは明らかでない。

買収の影響は競合にも及ぶ。VercelやNetlify、大手クラウド事業者は、管理型サーバーレス製品であっても、オープンソースの実行環境を自社で運用できる保証を求める企業と向き合うことになる。導入企業は契約交渉でも、同等の保証を要求するだろう。

celldの統合が実現すれば、Workers利用企業はCloudflareへの依存を減らせる

Cloudflareが2027年10月ごろまでにcelldの機能をworkerdへ組み込めれば、オープンソース化によって特定のクラウド事業者への依存を減らせるという主張は説得力を持つ。Workersの開発方式は使いたいが、すべての処理をCloudflareのネットワークに預けたくない企業にとっては、大きな利点になる。Node.jsとDenoを生み出したダールが2度にわたって影響を与えてきた、JavaScriptの開発者コミュニティにも利益をもたらすだろう。

(forbes.com 原文)

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