米国時間10月7日の午前中だけでイーロン・マスクの資産額が約210億ドル(約3兆3600億円)減少した。スペースXがエヌビディア製半導体を購入するために銀行や投資家と400億ドル(約6兆4000億円)規模の資金調達に向けて協議していると報じられ、同社の株価が約2%下落したためだ。マスクが再び「トリリオネア」の地位に返り咲いてからわずか数日後の出来事である。
マスク資産が3兆円超減少、スペースX株2%安が直撃
米東部夏時間7日午前11時35分時点でマスクの資産額は210億ドル(約3兆3600億円)減の1兆300億ドル(約165兆円)となった。再びトリリオネアとなってからわずか2日で2.04%減少した計算になる。
フィナンシャル・タイムズが関係者の話として、スペースXがエヌビディアのAI半導体を購入するために400億ドル(約6兆4000億円)を借り入れる計画だと最初に報じたことを受け、同社の株価は7日に約2%下落した。同日午前11時35分時点では168.86ドルで推移している。
スペースXは社債と融資で6兆円超を調達、2027年の取引完了を見込む
報道によると、スペースXは投資適格債で300億ドル(約4兆8000億円)、銀行融資で100億ドル(約1兆6000億円)を調達する計画だという。この資金調達は資産運用会社のApollo Global Managementが主導し、Pacific Investment Managementも関与しているとされている。
この取引はまだ初期段階にあり、最終的に成立しない可能性もあるが、現時点では2027年の完了を予定しているようだ。
エヌビディア株は小幅安、テスラ株安もマスクの資産をさらに押し下げ
エヌビディアの株価の下落は1%未満にとどまり、午前11時35分時点で237ドルで推移している。
テスラの株価も午前11時15分時点で約1.5%下落して375.38ドルとなっており、同社株を11%近く保有するマスクの資産をさらに押し下げる要因となった。
10月5日の株高でマスクは再びトリリオネアに、割安評価が追い風
7日の資産減少に先立つ5日には、スペースXとテスラの株価上昇を受けてマスクの資産は300億ドル(約4兆8000億円)以上急増し、再びトリリオネアの称号を手にしたばかりだった。モルガン・スタンレーのアナリストが株価を割安と評価したことで、スペースX株は5日午前に5%以上上昇していた。またマスクは4日、AIは「スーパー・インテリジェンス」と呼ばれるべきだというドナルド・トランプ大統領の考えに同調し、名称を「SpaceXAI」から「SpaceXSI」に変更することを示唆している。
資産額1兆300億ドル(約165兆円)のマスクは現在もフォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・ランキング』において首位を維持している。2位に位置するジェフ・ベゾスの推定資産額は3740億ドル(約59兆8400億円)だ。



