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2026.10.08 07:00

激化するイエメン紛争、世界を揺さぶる4つの重大リスク

イエメン北部ジャウフ県で2026年9月14日、サウジアラビアの支援を受ける勢力と交戦する反政府組織フーシの戦闘員とされる画像。フーシのメディアセンター提供(Houthi Media Center via Getty Images)

イエメン北部ジャウフ県で2026年9月14日、サウジアラビアの支援を受ける勢力と交戦する反政府組織フーシの戦闘員とされる画像。フーシのメディアセンター提供(Houthi Media Center via Getty Images)

イエメンでの最近の戦闘は、西側世界においては、米国・イスラエルとイランの交戦や、それによる世界のエネルギー価格への影響の陰に隠れがちである。だが、これら2つの武力紛争が関連していることを見過ごすべきではない。

イエメンのシーア派系宗教・政治運動組織で、イランを後ろ盾とするフーシ(正式名アンサール・アッラー)が最近、支配地を拡大したことは、イエメンの紛争が地域、さらには世界の安定にもたらすリスクを明確に示す新たな兆候である。

フーシの攻勢と政権軍の反攻

フーシは9月、サウジアラビアが支援するイエメン政府側の軍隊・武装勢力(以下「政権軍」)に対し、電撃的に攻勢を始めた。主な狙いは、国際的な海上輸送路に対する影響力を高めるとともに、イランをめぐる紛争でフーシとイランの立場を強めることにあった。フーシはわずか数週間で、紅海に面する歴史的な港湾都市であるモカや、紅海に浮かぶズカル島、ペリム島といった要衝を次々に制圧し、イエメン西岸の大部分を支配下に置いた。これにより、フーシは紅海南端のチョークポイント(急所)であるバブ・エル・マンデブ海峡を通過する船舶輸送に対して、大きな支配力を行使できる位置を確保した。

複数の報道によれば、フーシはイエメン政府側の亀裂につけ込み、その戦闘能力の低さも突いて進撃した。イランのイスラム革命防衛隊からも相当な戦術支援を受けていたとされる。フーシはその過程で、装甲車両やロケット、各種弾薬を含む軍事装備を大量に鹵獲した。一部はサウジがイエメン政府側に供与したものだった可能性が高い。

攻勢後の数週間、フーシとサウジの間でミサイルとドローン(無人機)による攻撃の応酬が繰り広げられた。フーシはとくに、サウジのエネルギーインフラや首都リヤド周辺の目標を重点的に攻撃した。ここで思い出しておくべきなのは、フーシが2023年以降、短・中距離の対艦ミサイルやドローンなど侮りがたい兵器を用いて、紅海で商船を断続的に攻撃してきたことである。今回、その紅海の沿岸で新たな支配地を獲得した結果、フーシによる商船攻撃能力は大幅に高まった。

フーシの支配地拡大を受けて、イエメン政権軍は今週、反攻に乗り出した。サウジは航空戦力でこれを支援している。

イエメンでの戦闘はなぜ重要なのか

イエメンの現在の紛争は局地的なものに見え、10年前から続く内戦の延長のようにも思える。だが、ここには、広範な影響を及ぼしかねない問題がいくつかある。具体的には次のようなものである。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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