欧州

2026.10.06 10:30

ロシア・ペスト対策研究所で発生した研究員の死亡 トランプ米大統領が懸念表明

米国のドナルド・トランプ大統領。2026年10月5日撮影(Mehmet Eser/Anadolu via Getty Images)

ロスポトレブナドゾルの声明によると、ペスト対策研究所の職員からは過去10日間、新たな感染症の症例は報告されておらず、同研究所も「病原性微生物に関連する緊急事態」は確認していないという。死亡した研究員の濃厚接触者に対する検査では、新型コロナウイルス感染症とライノウイルス感染症がそれぞれ2件確認されたが、これらが同研究員の死亡と関連しているかどうかは分かっていない。

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米ニュースサイトのアクシオスは4日、同研究員の死亡とロシア当局が講じた緊急隔離措置に関する情報を米ホワイトハウスが注視していると伝えた。米政府関係筋は同メディアに対し、トランプ政権は「事態を把握しており、感染拡大の状況を監視するとともに、対応策を検討している」と語った。米国務省は5日、米ABCニュースに対し、「ロシアのイルクーツク州で肺ペストの疑いがある死亡例が報告されたことを把握している」とした上で、米疾病対策センター(CDC)をはじめとする関係機関と緊密に連携し、状況を注視していると説明した。

世界保健機関(WHO)によると、ペストは病原体であるペスト菌によって引き起こされる人獣共通感染症だ。ペスト菌は通常、げっ歯類などの小型哺乳類や、それらに寄生するノミに生息する。最も一般的な病型である腺ペストは、感染したノミに刺されることで動物から人間へと伝播し、「横痃(おうげん)」と呼ばれるリンパ節の痛みを伴う炎症を引き起こすことがある。一方、頻度は低いものの、はるかに毒性が強く、呼吸器飛沫(ひまつ)などを介して人から人へと感染し得るのが肺ペストだ。肺ペストは早期に発見・治療しないと致死率が極めて高くなる。

(forbes.com 原文)

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翻訳・編集=安藤清香

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