ヘルスケア

2026.10.04 17:30

喫煙経験のない人が肺がんになるのはなぜか? 遺伝性T790M変異との関連を確認

Photo by Win McNamee/Getty Images

非喫煙者の肺がんにはラドンや大気汚染も関わる

環境要因への曝露も肺がんリスクに影響する。地中から住宅へ入り込む無色の気体ラドンは、喫煙しない人が肺がんになる最大の原因で、米国では毎年約2900人の非喫煙者が死亡している。

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微小粒子状物質による大気汚染も、腫瘍の変異パターンに痕跡を残す。非喫煙者の腫瘍を調べた2025年の研究では、大気汚染が深刻な地域の腫瘍ほど変異が多く、以前に喫煙との関連が示された変異パターンも含まれていた。

遺伝要因を肺がん検診に生かす可能性はあるが、生涯リスクは未解明

米国の肺がん検診は、ほぼ全面的に喫煙歴を基準として実施されている。ダナ・ファーバーがん研究所の研究チームは、肺がんになった親族が複数いる人、肺に複数の結節が見つかった人、家系が米国南東部に由来する人に遺伝カウンセラーへの相談を勧めている。遺伝カウンセラーは、遺伝に関する心配や疑問を相談できる専門家だ。今後の研究で有用性が確認されれば、遺伝性T790M変異の保有者は定期的にCT検査を受け、治癒の可能性が最も高い段階で腫瘍を発見できるかもしれない。

まだ分かっていない点も多い。研究では、遺伝性T790M変異の保有者が生涯に肺がんを発症する絶対リスクを測定していない。保有者の中で、発症する人としない人がいる理由も明らかになっていない。がんに関係する遺伝的要因を受け継ぐと発症リスクは高まるが、必ず発症するわけではない。解析対象が欧州系の人に限られたため、研究結果がすべての人に当てはまるとは限らない。

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「たばこを吸っていましたか」という質問は今も重要だ。だが、たばこを1本も吸ったことがない親族が相次いで肺がんになった家族にとっては、「どのような遺伝的要因を受け継いだのか」と問う方が、より有用かもしれない。

(forbes.com 原文)

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