北米

2026.10.03 09:00

米空母セオドア・ローズベルトが中東へ 横須賀母港のジョージ・ワシントンと交代か

米海軍の空母セオドア・ローズベルト。2019年7月15日、太平洋で撮影(U.S. Navy via Getty Images)

空母自体に注目が集まりがちだが、展開が長期化しているのは空母を護衛するほかの艦も同じだ。エイブラハム・リンカーンを中核とする第3空母打撃群(CSG-3)に属するアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「フランク・E・ピーターセン・ジュニア(DDG-121)」は9月28日、ようやくハワイの母港パールハーバー・ヒッカム統合基地に戻った。今回の展開で、第3空母打撃群の所属艦が母港に帰投したのは初めてだ。

advertisement

フランク・E・ピーターセン・ジュニアの艦長であるケイシー・マハーン大佐は「今回の展開ではさまざまな面で試練にさらされ、すべての乗組員が最大限の力を発揮することを求められました」と軍事メディアのミリタリー・タイムズに語っている。「任務に伴う重圧や複雑な状況に直面しても、乗組員たちはそのつど期待に応え、わが国の安全と戦略的利益を守り抜きました。何より重要なのは、乗組員たちがけっして艦への信頼を失わず、最後まで仲間を支え続けたことです」

近く展開を始める可能性のあるほかの空母

米海軍は、複数の危機に同時に対処するには空母の数が少なすぎるため、取れる選択肢は限られる。ある空母が長期展開を行うたびに帰還後の整備期間も長引き、その結果、次の空母の展開期間も長引くなどしわ寄せが及んでいくと指摘されている。

今日の原子力推進型の超大型空母は、急いで出港させられるようなものではない。

advertisement

ニミッツ級空母の2番艦「ドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)」は、バージニア州沖で次の展開に向けた準備を進めてきた。しかし9月28日、第130電子攻撃飛行隊(VAQ-130)所属のEA-18G「グラウラー」電子戦機が関係する事故が発生し、乗組員4人が負傷した。EA-18Gの搭乗員2人も緊急脱出を余儀なくされたものの、第7ヘリコプター海上戦闘飛行隊の捜索救難チームによって無事救助された。負傷した乗組員4人のうち、1人はノーフォーク地域の病院に航空搬送されたが、命に別状はないとのことだ。ほかの3人は、現場やポーツマス海軍医療センターで診察を受けた。

ドワイト・D・アイゼンハワーはこの秋か来年初めに次の展開を始めると見込まれていた。今回の事故でその時期に影響が出るのかは現時点で不明だ。同艦は今年4月、バージニア州ポーツマスのノーフォーク海軍造船所で整備中に火災にも見舞われている。

サンディエゴを母港とするニミッツ級空母3番艦「カール・ビンソン(CVN-70)」も、今夏の大半を次の展開に向けた準備に費やした。

次ページ > 米海軍の空母全11隻のうち4隻は展開できない状態

翻訳・編集=江戸伸禎

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事