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2026.10.08 13:30

黄金の大学生活はどこにある?

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これらの矛盾を象徴しているのが東京大学だと思う。年間収入は国立でトップ、外部資金も1160億円ほど「稼ぎ」だしている。それでも収支は2年連続の赤字である。人件費、物件費の高騰とともに国際レベルの研究には大きな支出を伴う。このままでは、日本のトップ大学は早晩、世界の平凡な大学に成り果てかねない。現在でも、日本の主要大学の国際競争力は大きく低下しているのだから。

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さすがに国は、10兆円大学ファンドの運用益や運営費交付金の増額に舵を切っているが、さらに抜本的な改革が必要だと思う。

一言でいえば、大学人が本業に専念できるインフラづくりと金太郎飴のような大学を見直し、世の中が必要とする知の格闘が日々行われるような大学を精査していくことである。高等専門学校の拡充やAO入試、推薦入試の問題点も議論していくべきだ。また、人生100年時代で科学技術の発展著しい時代に、人生50年時代につくられた学部4年制で対応できるとは思えない。安直に大学院生を増やせば良いという話ではない。学部6年制を導入すべきである。

そして何よりも、大学生が手応えある勉学、研鑚、そして人生の黄金期を謳歌できるような大学環境が欲しい。

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アルト・ハイデルベルクの著名な学生歌は「ああ、昔日の大学生活よ、汝は何処へ消えしか」と詠じる。日本の学生がこんな感興をもてる大学をつくっていきたいものである。


川村雄介◎一般社団法人 グローカル政策研究所 代表理事、公益財団法人 日本証券経済研究所 研究顧問。1953年、神奈川県生まれ。1977年東京大学法学部卒、大和證券入社。1981年ワシントン大学法律学修士取得。長崎大学経済学部教授、大和総研副理事長を経て、現職。

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