英国はサウジを支援するため、ボイジャー空中給油機(エアバスA330 MRTTの英国向け仕様)を派遣する。この任務は「純粋に防衛的なもの」で、期間は「数日ではなく数週間」だとしている。
サウジが8月7日に聖地メッカで「メッカ共同防衛協定」を締結したパキスタンとトルコも、これまでに支援を表明している。パキスタン政府は9月17日、同盟国のサウジを「限度なく」防衛すると言明した。トルコ政府はサウジに技術的な軍事支援を提供できるとしている。「特に一部の技術分野で軍事的なニーズが生じる可能性があり、われわれはそれに応えることに何の問題もありません」と、トルコのハカン・フィダン外相は19日に述べた。3カ国はサウジをどのように支援できるか見極めるため、各国の軍参謀総長による緊急会合を開くとも発表している。
パキスタンはすでに5月、JF-17サンダー戦闘機16機や中国製HQ-9/P防空ミサイルシステム(紅旗-9のパキスタン向け)、8000人規模の兵力をサウジに派遣している。イスラエルが2025年9月、カタールの首都ドーハでパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの政治指導部を狙った前例のない空爆を行ったことを受け、サウジとパキスタンは同じ月に防衛協定を締結していた。
パキスタン軍のこれらの戦闘機がサウジによるフーシのドローンの迎撃に役立ったのか、あるいはHQ-9/Pがフーシのミサイルを迎撃したのかは不明である。JF-17をめぐっては、サウジ東部のキング・アブドルアジズ空軍基地でフーシの攻撃により1機損傷したという未確認情報があるが、パキスタン軍は事実ではないと否定している。
トルコがどのような装備を配備することになるのかも判然としない。トルコ軍は、ソマリアのような比較的遠く離れた国にもF-16戦闘機を配備している。隣国のカタールで行ったようにサウジへの支援を示すものとしてF-16を派遣し、フーシのドローンの迎撃を支援することも考えられなくはないものの、おそらくイエメンでの攻撃作戦には参加しないだろう。
防空システムについて言えば、トルコが保有するシステムで弾道ミサイル迎撃能力を備えているものは、現状、2019年にロシアから取得したS-400戦略防空システムしかない。とはいえ、トルコのS-400はこれまで運用されたことも就役したこともなく、サウジに展開される見込みは薄そうだ。トルコのS-400をめぐっては、先ごろUAEへの売却交渉が行われたと報じられている。


