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Twin Design / Shutterstock

2016年を迎えるにあたり株式市場は気まぐれな動きを見せている。今年、好調だったフェイスブックやアマゾン、ネットフリックス、そしてグーグルといった銘柄は衰退を迎えるという観測も流れている。

頭文字からFANG株と呼ばれる、これらの銘柄は全体的には低調だった2015年で最大の勝ち組だった。しかしウォール街のストック・ウォッチャーは、この動きも2016年には終焉を迎えると警告する

Fundstrat社のトム・リー氏は、FANG株のめざましいパフォーマンス自体がそもそも普通ではなかった述べている。

過去10年間においてS&P500の上位10銘柄は、株価指数の下位10銘柄の損失と同じだけ利益を出す傾向があった、とリー氏は指摘する。しかし2015年はそうした相殺が起こらず、上位10銘柄は下位10銘柄を150ベーシスポイント上回っている。FANG株は2016年に同様のアウトパフォーマンスを継続する可能性が低いと同氏見ている

Fundstrat社は、来年にかけてS&P500のなかの上位10銘柄は平均290ベーシスポイント下回るとして、FANG株の大幅上昇の終焉を予測する。「率直に言えば、過去の事例からFANG株は2015年に空売りするほうが良いと言えます

リー氏の提案の信憑性を高める近年の事例がある。FANG株の2銘柄であるアマゾンとグーグルは2014年のS&Pの下位10銘柄に入っていた一方でバークシャー・ハサウェイユニオン・パシフィックらは、昨年の株価指数に最大級の寄与をしたが、一転して今年は沈み込んでいる。

これらを踏まえて、リー氏は2016年に下位から上位へと上昇する9銘柄を挙げる。National Oilwell Varco、Conoco Phillips、シェブロン、エクソンモービルといった石油・天然ガス関連が多い。小売のウォルマート、ハイテク株のHP IncとIBM、消費財プロクター・アンド・ギャンブル、そして機械大手のCaterpillarも上昇が期待できる。

こうした銘柄奇妙に見えるかもしれないが、同様の指摘をするアナリストはリー氏だけではない。
ジェフリーズ社のショーン・ダービー氏もまた「フェイスブックやアマゾン業績を維持するかもしれないが、市場のメカニズムから考えると株価は下落する述べている

ダービー氏は「FANGの業績の悪化が原因ではなく、これまで見捨てられてきた銘柄の評価が相対的に上昇することで、この現象が起きる」という。

ハイテクのスター株が下落するとその株価懐疑的だった投資家らは「それ見たことか」と言うだろう。しかし、ダービー氏もリー氏も市場をリードする銘柄が変わってもそれが市場全体の下落を伴うとは考えていない。

「2015年の株式相場は主にグロース株によって上昇した」とリー氏は指摘し、来年はそれと反対の現象が起こると予測する。差し迫った利上げと鈍化する世界経済背景にグロース株投資することは自然とも言えるが、来年はその流れが変わりそうだ。

2016年にFANG株が値を下げれば、これまで逆風にさらされたバリュー株が上昇するだろう」と同氏は予測する

編集 = 上田裕資

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