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2015.12.17 10:30

2016年はFANG株が衰退 ウォルマート、P&G、IBMが上昇との予測

Twin Design / Shutterstock

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2016年を迎えるにあたり株式市場は気まぐれな動きを見せている。今年、好調だったフェイスブックやアマゾン、ネットフリックス、そしてグーグルといった銘柄は衰退を迎えるという観測も流れている。

頭文字からFANG株と呼ばれる、これらの銘柄は全体的には低調だった2015年で最大の勝ち組だった。しかしウォール街のストック・ウォッチャーらは、この動きも2016年には終焉を迎えると警告する。

Fundstrat社のトム・リー氏は、FANG株のめざましいパフォーマンス自体がそもそも普通ではなかったと述べている。

過去10年間においてS&P500の上位10銘柄は、株価指数の下位10銘柄の損失と同じだけ利益を出す傾向があった、とリー氏は指摘する。しかし、2015年はそうした相殺が起こらず、上位10銘柄は下位10銘柄を150ベーシスポイント上回っている。FANG株は2016年に同様のアウトパフォーマンスを継続する可能性が低いと同氏は見ている。

Fundstrat社は、来年にかけてS&P500のなかの上位10銘柄は平均290ベーシスポイント下回るとして、FANG株の大幅上昇の終焉を予測する。「率直に言えば、過去の事例からFANG株は2015年に空売りするほうが良いと言えます」

リー氏の提案の信憑性を高める近年の事例がある。FANG株の2銘柄であるアマゾンとグーグルは2014年のS&Pの下位10銘柄に入っていた。一方でバークシャー・ハサウェイやユニオン・パシフィックらは、昨年の株価指数に最大級の寄与をしたが、一転して今年は沈み込んでいる。

これらを踏まえて、リー氏は2016年に下位から上位へと上昇する9銘柄を挙げる。National Oilwell Varco、Conoco Phillips、シェブロン、エクソンモービルといった石油・天然ガス関連が多い。小売のウォルマート、ハイテク株のHP IncとIBM、消費財のプロクター・アンド・ギャンブル、そして機械大手のCaterpillarも上昇が期待できる。

こうした銘柄は奇妙に見えるかもしれないが、同様の指摘をするアナリストはリー氏だけではない。
ジェフリーズ社のショーン・ダービー氏もまた「フェイスブックやアマゾンは業績を維持するかもしれないが、市場のメカニズムから考えると株価は下落する」と述べている。

ダービー氏は「FANGの業績の悪化が原因ではなく、これまで見捨てられてきた銘柄の評価が相対的に上昇することで、この現象が起きる」という。

ハイテクのスター株が下落するとその株価に懐疑的だった投資家らは「それ見たことか」と言うだろう。しかし、ダービー氏もリー氏も、市場をリードする銘柄が変わっても、それが市場全体の下落を伴うとは考えていない。

「2015年の株式相場は主にグロース株によって上昇した」とリー氏は指摘し、来年はそれと反対の現象が起こると予測する。差し迫った利上げと鈍化する世界経済を背景に、グロース株に投資することは自然とも言えるが、来年はその流れが変わりそうだ。

「2016年にFANG株が値を下げれば、これまで逆風にさらされたバリュー株が上昇するだろう」と同氏は予測する。

編集 = 上田裕資

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